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追加カードの審査について – 従業員用カードを発行する場合

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2021/04/21

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追加カードの審査について

従業員にビジネスカードの追加発行をする場合、審査は法人の代表者または個人事業主が対象ということがほとんどです。従業員本人については、基本的に審査の対象になりません。

従業員用の追加カードの審査対象は、「代表者」「個人事業主」

ビジネスカードを発行する時の審査対象は「法人代表者」または「個人事業主」がほとんどです。カードによっては「事業実績」が加わります。追加カードでもそれは基本的に変わりません。

審査の基準はどのカード発行会社も公表していません。それは本カードでも追加カードでも同様です。すでに本カードの審査が通っているのであれば、追加カードを後から申し込むことは難しくはないと考えられます。

ビジネスカードの審査って何がある? – 個人事業主編

従業員がブラックでもカードは作れる?

ビジネスカードを申し込む時には、支払い口座として「法人口座」または、事業主の「個人口座」を指定します。本カードも追加カードも、支払いはこの口座から引き落とされます。
追加カードの名義が従業員で、従業員がいろいろ買い物をしても、支払いをするのは会社または事業主です。

カード発行会社が重視するのは、「きちんとお金が回収できるか」ということです。事業用口座なのであれば、従業員個人の信用に関係なく、引き落としは可能とみなされます。従業員個人の信用情報は、基本的に審査への影響はないと考えてよいでしょう。

追加カードの申し込み条件

基本的には、本カード会員の会社・事業の従業員であることが、追加カード入会の条件となっています。たとえば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードでは以下のような申し込み対象が決められています。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの追加カード申し込み対象者

法人の場合 法人の役員または従業員
個人事業の場合 役員または従業員
基本カード会員様の2親等以内の親族

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードも同様です

ここでは、個人事業の場合は親族(専従者)も対象となっています。(個人事業においては、一定の家族従業員のことを「専従者」と呼び、一般の従業員とは区別することになっています。)

また、本カード会員と追加カード会員とで年齢等の申し込み基準が異なる場合もあります。たとえば、ダイナースビジネス カードの本会員申し込み基準は「27歳以上」ですが、追加カード会員については「18歳以上」です。

追加カードの申し込みから発行まで

追加カードの申し込みは、本カードの新規申し込みと一緒に枚数を指定することができます。また、本カードの入会後にあらためて追加カードを申し込むことも可能です。代表的な追加カード申し込みの流れを紹介します。

本カード申し込みと同時に追加カード申し込みをする場合

  • 申し込みフォームに追加枚数を申請
  • 本会員申し込み書と追加会員申込書が手元に届く
  • 記入して返送する
  • 審査
  • 発行

本カード入手後に追加カード申し込みをする場合

追加カードの申し込みは、基本的に本カード会員が入力します。なお、追加カードのみを申し込んだ場合、発行までの日数は約2~3週間程度です。

  • 本カードの裏にある電話番号等に連絡する・公式サイトなどから連絡する
  • 追加カードを申し込む
  • 追加会員申し込み書が手元に届く
  • 記入して返送する
  • 審査
  • 発行

追加カードの名義、サイン

追加カードのランクは、本カードと同一です。本カードが一般カードであれば、追加カードも一般カードです。デザインも同じで、印字された名前だけが変わります。

支払い口座は法人口座、個人事業主であれば個人口座ですが、追加カードの名義人は従業員本人となります。追加カードが手元に届いたら、名義人である従業員がカード裏面の署名欄にサインしてください。サインは従業員の個人名です。

ビジネスカードの署名欄

追加カードで買い物をする場合も、店頭などで支払う際のサインは従業員の個人名を書きます。会社名や屋号ではありません。

  • カード名義人(カード利用者)
  • カード裏面 署名欄のサイン
  • 店頭などでのカード決済時のサイン

これらはみな、その追加カードをもつ従業員の個人名になります。

領収書の宛名は個人名にしない

支払いの時のサインは従業員の個人名ですが、領収書をもらう場合は、法人であれば会社名を宛名にしてもらいます。屋号のある個人事業であれば屋号です。屋号を持たない個人事業では、事業主の個人名を領収書の宛名に書いてもらうようにします。

追加カードの利用限度額

ビジネスカードでは、カード決済ができる利用枠が決められています。審査によって個別に設定される「ショッピング利用枠」は、本カードの発行時にわかります。カードが郵送される時に、「ショッピング利用枠:◯◯万円」と通知されることがほとんどです。

この利用枠は、本カードのみの利用限度額ではありません。追加カードがある場合、すべてのカード(本カード+追加カード)を合わせた利用枠となります。追加カードを作成すると、その分ショッピング利用限度額が増えるというわけではありません。

例えば、利用枠が100万円で、追加カードを3枚作った場合は、4枚のカードで100万円まで使うことができるということです。
追加カードを発行した時は、利用枠の配分などの管理をする必要があります。

ショッピングの利用限度額が多いビジネスカード

追加カード発行が無料のビジネスカード

ほとんどのビジネスカードでは、追加カードを発行できます。

追加カードが年会費無料のビジネスカード

追加カードが年会費無料で作れるのであれば、コストを気にせず従業員に持たせられるので便利です。

カード
デザイン
追加カード
発行枚数
親カード年会費
(税込)
追加カード
年会費
(税込)
ライフカードビジネス ライフカードビジネス 枚数制限なし 無料 無料
オリコ EX Gold for Biz M(法人用) オリコ EX Gold for Biz 3枚まで 2,200円
初年度無料
無料
ダイナースクラブ
ビジネスカード
ダイナースクラブ ビジネスカード 枚数制限なし 29,700円 無料

※オリコ EX Gold for Bizは、個人事業主用と法人用でカード名末尾のアルファベットが異なります。「S」が個人事業主用で、「M」が株式会社などの法人用です。

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