国際ブランドのVISAとMastercardには、それぞれ「ビジネスカード特典」と「ゴールドカード特典」があります。ビジネスカード限定の特典、ビジネスゴールドになると利用できる特典についてまとめました。
目次
国際ブランド世界第1位のVISA、第2位のMastercard
VISAとMasterCardは、世界第1位と2位の国際ブランドです。両方とも世界200以上の国や地域で利用することができ、広く認知されています。VISAもしくはMastercardのカードさえあれば、海外で困ることはほぼありません。
VISAとMastercardの国際購入取引件数シェア
VISA | MasterCard |
---|---|
50%(世界1位) | 26%(世界2位) |
2018年 ニルソンレポートより
VISAとMastercardは、カード発行会社に決済システムを提供しています。世界の数多くのクレジットカード会社が両社と提携しており、日本でも、VISAまたはMastercardを利用できるビジネスカードが豊富です。
なお、ここで紹介しているシェアは「取引件数」です。国や地域・加盟店数などのシェアではありません。利用地域や加盟店数はVISAとMastercardで大きな差はなく、どちらも幅広いエリアで使うことが可能です。
VISAとMastercardを比較 – 2大国際ブランドの違いを分かりやすく
VISAとMastercardのビジネスカード特典
VISAとMastercardの提携カードのうち、対象のビジネスカード(法人カード)でビジネスカード特典を利用できます。主に、ビジネスシーンで便利に使えるサービスがラインナップされています。VISAとMastercardのビジネスカードサービスのうち、代表的なものをピックアップしてみましょう。
VISA ビジネスオファー
内容 | サービス名・商品名 | 優待特典 | |
---|---|---|---|
経理会計 サポート |
財務会計システム | SmileWorks | 最大1ヵ月無料 |
会計システム・ 確定申告サポート |
マネーフォワード クラウド確定申告 |
3ヵ月無料 | |
エグゼクティブサービスオフィス | エグゼクティブ・センター | 利用料割引 | |
出張 サポート |
国内・海外土産 | 三洋堂 | 10%オフ |
ホテル | ワシントンホテル・ ホテルグレイスリー |
基本宿泊料 10%割引 |
|
ビジネス 支援 |
レストラン・料亭 | ビジネスグルメオファー | 提携施設飲食費 10%オフ 他 |
事務用品通販 | オフィス・デポ・ ジャパン |
3%オフ | |
ウォーターサーバー | ウォータースタンド | 1ヵ月無料 |
(2021年1月時点)
Mastercard ビジネス・アシスト
内容 | サービス名・商品名 | 優待特典 | |
---|---|---|---|
経理会計 サポート |
経理処理システム | 経費Bank | 導入費無料 |
経理処理システム | eKeihi | 登録費無料 | |
携帯電話 | ソフトバンク 0063 携帯電話使い分けサービス |
通話料金20%オフ | |
出張 サポート |
旅行 | じゃらん | 限定ポイント追加付与 |
ビジネス 支援 |
JTBによる国際ビジネスサポート | LAPITA | イベント・ツアー優待 |
調査・マーケティング | JTB MICEコンシェルジュサービス | 施設問わず カード決済可能 |
|
福利厚生サービス | えらべる倶楽部 | 入会金割引 |
(2021年1月時点)
ビジネスカード特典は、ビジネスサービスの提供企業と提携して、そのサービスを割引価格で利用できるもの・特別なプランを選べるものなど多彩です。ただ、これらの特典はカード選択の大きな決め手となるほどではありません。VISAとMastercardの国際決済システムでの利便性を第一に考えて、国際ブランドを選ぶと良いでしょう。
VISAとMastercardのビジネスゴールド特典
ゴールドカードになると、一般カードには付帯しないプレミアムなサービスが使えるようになります。代表的なゴールド特典を紹介しましょう。
VISA ゴールド優待特典
内容 | 優待特典 |
---|---|
国際線手荷物宅配優待 | 国際線利用の場合、帰国時の荷物宅配が 1個500円 |
海外Wi-Fiレンタル | 料金割引 |
国際線クローク優待 | 15%オフ |
(2021年1月時点)
Mastercard T&E Savings ゴールド優待特典
内容 | 優待特典 |
---|---|
ダイニングby招待日和 | 全国の提携レストランでコース1名分を無料招待 |
海外ホテル予約サイト Hotels.com | 料金が4%~8%割引 |
国際線手荷物宅配優待 | 国際線利用の場合、帰国時の荷物宅配が500円 |
海外携帯電話、Wi-Fiレンタル | レンタル50%オフ、通信料15%オフ |
国際線クローク優待 | 10%オフ |
(2021年1月時点)
「Hotels.com」は世界最大級のオンライン宿泊施設予約サイトです。Mastercardの「T&E Savings」とは、「Travel & Entertainment」サービスを意味します。旅行やエンターテインメントに関する多様なサービスを展開しています。
両社のゴールド特典を比較すると、Mastercardの「ダイニングby招待日和」を除けば、比較的似たサービス構成となっています。出張・旅行に関わるサービスメニューが多く、海外旅行が多い人は利用機会も増えると思われます。なお、「ダイニングby招待日和」は評判の良いプレミアム特典です。後ほど詳しく説明しましょう。
なお、ビジネスカード特典・ゴールドカード特典とも、サービス内容は予告なく変更されることがあります。サービスを利用する際は、事前にカード会社に条件や詳細を確認することをおすすめします。
VISA「グルメオファー」Mastercard「招待日和」の比較
VISAとMastercardには、それぞれダイニングサービスが付帯します。VISAのビジネスカード特典である「ビジネスグルメオファー」と、Mastercardのビジネスゴールドサービスである「ダイニングby招待日和」です。いずれも、全国の提携高級レストラン・料亭が対象となります。
VISAビジネスグルメオファー | MasterCardダイニングby招待日和 | |
---|---|---|
付帯カード | ビジネスカード | 指定のビジネスゴールドカード |
サービス内容 | 通常価格の10%オフ ワンドリンクサービス オリジナルコースの提供 等 |
2名以上で所定のコースを 予約の場合、1名分無料 |
(2021年1月時点)
VISAのグルメオファーは、一般カードでも利用できるサービスです。ビジネスグルメオファーのサイトからはエリアや料理ジャンルなどを検索して店を選択することが可能です。
利用目的を選ぶ際は、「おもてなし」「親睦会」「ランチミーティング」「二軒目の利用」など、細かく絞り込みができます。会食や接待に使うお店をスムーズに選ぶことができるでしょう。また、「10%オフ」といった割引は、決められたコース・料理をオーダーしなくても利用できる使い勝手の良い優待特典です。
MasterCardの「ダイニングby招待日和」は、1名分のコース料金が無料になるお得なサービスです。指定のコース料金は10,000円以上のものが多いため、接待などで利用できると大きな経費節減になります。ゴールドカードは年会費が10,000円程度と高額ですが、招待日和を利用できれば簡単に元が取れることになります。
招待日和の利用は、原則として3日前までの予約が必要です。ゴールドカード特典のため、VISAのグルメオファーと比較すると豪華な優待内容となっています。「招待日和が使えるカードを持ちたい」という人もいるくらい、人気のある優待特典です。
VISA、Mastercardを選べるビジネスカード
VISAもしくはMastercardを搭載できるビジネスカードを紹介します。国際ブランドは1枚のカードに1種類だけ選択できます。
VISA、Mastercardを選べるビジネス一般カード
年会費 | 国際ブランド | |
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ライフカードビジネスライト | 無料 | ![]() ![]() ![]() |
ライフカードビジネス | 無料 | ![]() ![]() ![]() |
三井住友ビジネスカード for Owners | 1,375円 初年度無料 |
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UC法人カード | 1,375円 | ![]() ![]() |
三井住友ビジネスカード | 1,375円 | ![]() ![]() |
「VISA or Mastercard」であれば、VISAまたはMastercardのいずれか1つを入会時に選びます。中には「VISAだけ」「Mastercardだけ」というカードもあり、その場合は必ずVISAもしくはMastercardが搭載されます。
VISA、Mastercardを選べるビジネスゴールドカード
年会費(税込) | 国際ブランド | |
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オリコ EX Gold for Biz | 2,200円 初年度無料 |
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ライフカードビジネスゴールド | 2,200円 初年度無料 |
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ライフカードビジネスライトゴールド | 2,200円 初年度無料 |
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三井住友ビジネスカード for Owners ゴールド |
11,000円 初年度無料 |
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UCゴールド法人カード | 11,000円 | ![]() ![]() |
三井住友ビジネスカード ゴールド | 11,000円 | ![]() ![]() |
楽天ビジネスカード | 13,200円 | ![]() |
オリコ ビジネスカード Gold | 2,200円 初年度無料 |
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楽天ビジネスカードは、個人用のクレジットカードである「楽天プレミアムカード」の追加カードです。楽天ビジネスカード単独で申し込むことができません。したがって、年会費は2枚分必要です。(楽天プレミアムカード年会費の11,000円 + 楽天ビジネスカードの年会費2,200円)
ビジネスゴールドカードの年会費は、10,000円が標準価格です。しかし、中には2,000円の低料金で利用できるゴールドカードもあります。コストの負担が少ない上に、ゴールドカードのサービスを利用できます。