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ビジネスカード引き落とし時に残高不足だとどうなる?

2020/02/07

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ビジネスカード引き落とし時に残高不足だとどうなる?

ビジネスカードの支払日に残高が足りないと、「支払い遅延」となってしまいます。すぐに大きなベナルティが課せられるわけではありませんが、すぐにカード発行会社と連絡を取り、支払いを済ませたいものです。残高不足の時のベストな対処法、支払いが遅れた時のペナルティなどについて説明します。

残高不足の場合はどうなるのか

クレジットカードの支払いは、前日までに銀行口座に入金をしておくことが基本です。支払日になると自動的に引き落としになります。

残高不足となった場合は、カード利用を一時的に制限されます。カードの利用再開日は、カード会社、入金方法などにより異なりますが、カード会社が支払いを確認できたら解除されることが多いです。

残高不足の時のカード会社の対応

残高不足の時は、カード会社から「引き落としができませんでした」という内容の連絡が来ます。カード会社の対応は会社によって多少違いますが、おおむね以下のようなものです。

  • クレジットカード会社から連絡が来る(ハガキ、電話、メール)
  • Web明細を利用している場合は、画面に延滞の通知が表示される
  • 再引き落としなど、支払い方法を案内される

カード会社からの連絡では、あらためて支払い方法を指示されます。たとえば「再度○○日に引き落としをするので、◯◯円を入金してください」と案内されます。初回のアナウンスで通知された期日までに入金していれば、クレジットカード会社との間では大きな問題は発生しません。

残高不足を起こした時の対処法

残高不足に気づいたら、できるだけ早くカード会社へ連絡するようにします。公式サイトにある問い合わせ窓口、あるいはカードの裏面にある連絡先に電話をします。

自分で残高不足に気づくことができたのであれば、カード会社から連絡が来る前にこちらから連絡をしておきたいところです。「返済が遅れてしまった」とこちらから連絡をするだけでも、カード会社からの信頼度は違ってきます。カード会社と連絡を取ることができたら、以下の方法で再支払いを行います。

再支払いの方法

カード会社が指定する返済方法に沿って、再度の支払いを行います。再支払いにはいくつかの方法があり、どのような方法を指示されるかはカード会社によって異なります。

銀行振込 カード会社の電話で銀行口座番号を案内され、期日までに振り込む方法。手元に資金がある場合、すぐに返済に対応が可能
即日再引き落とし JCBなどでは「15時までに入金してもらえれば再度自動引き落としをします」と案内がある。当日の振替であれば入金遅れとはならない。最もスピーディーな対応
再引き落とし あらためて支払い期日が指定されるので、期日の前日までに残高を補うようにする。期日が来たら自動的に引き落としが行われ、支払い完了
払込用紙を使い、所定の
口座に振込
振込用紙が送付され、指定された期日までに指定口座に振り込む方法。振込手数料は自己負担であり、延滞金(遅延損害金)が発生する場合がある
払込用紙を使い、コンビニ等で支払い 振込用紙が送付され、コンビニ等で支払いをする方法。支払い時にコンビニ決済手数料や延滞金(遅延損害金)が発生する場合がある

お金が用意できない時の対処法

単純な支払いミスではなく「請求金額を支払うだけの資金がない」という場合も、まずはカード会社に連絡を入れるのが一番です。できれば支払日の前に連絡することがベストです。支払日の前にスケジュールを変更することができれば、「支払い遅延」になりません。信用情報に傷をつけずにすみます。

カード会社から頭ごなしに怒られるようなことはないので、こちらの状況を説明して返済の相談をします。カード会社は、支払いの期日や計画をあらためてスケジューリングしてくれます。たとえば、以下のような提案が考えられます。

  • 入金の予定がある …返済日の先延ばし・見直し
  • 入金の予定がない …支払い金額を一定にするリボ払いへの切り替え

カード会社としても、貸し倒れは避けなければなりません。返済が確実に行われるように案内をしてくれるはずです。

支払いが遅れた時のペナルティ

支払いが延滞した場合のペナルティには何があるのでしょうか。比較的早く行われるのは、カードの利用制限です。

  • 一時的にカードの利用制限がかかる
    (カード会社が支払いを確認しない限り、カードの利用制限は解除されない)

会社により多少差はあるものの、引き落とし日の翌日にはカードが利用停止となるものが多くみられます。すぐに再支払いが行われず、残高不足を繰り返した場合は、次のようなペナルティが課せられる可能性があります。

  • 会員規約に基づき、遅延損害金が請求される
  • 「利用限度額の制限」など契約内容が変更されることがある
  • ビジネスカードの契約が解消となることもある

残高不足がたび重なるようなら、「返済能力がない」と判断されます。利用限度額の制限として、カード利用枠がダウンする場合もあります。たとえば、今まで「50万円」の利用枠だったとしたら、「20万円」といった具合に下げられてしまう可能性が高くなります。

また、口座の残高不足によって引き落としができない状況が続く場合、支払い遅延による損害金が請求されます。なお、ビジネスカードに限らず同じ会社のカードを複数枚所持しているときは、これらすべてのカードが利用できなくなる場合もあります。

遅延損害金とは?

遅延損害金とは、ビジネスカードの支払いを滞納した時にかかる「延滞金」のようなものです。これは、支払日から1日遅れただけでかかるというわけではありません。

支払い遅延の最初の連絡で指定日に支払いが済んでいれば、遅延損害金がかからない場合が多いです。再支払いの案内があったにもかかわらず支払いを放置していると、遅延損害金が発生します。

遅延損害金年率の最高利率は14.6%です(ショッピング利用の場合)。たとえば、30万円の支払いを60日間滞納した場合の延滞金を計算してみましょう。

  • 30万円 × 14.6% ÷ 365日 × 60日(滞納日数)= 7,200円(遅延損害金)

合計で、30万7,200円を支払う必要があります。

他にも請求される手数料がある

再引き落としでは手数料も発生します。1回につき、200円程度です。また、「催告手数料」というものもあります。これは主に振込用紙やハガキ発送にかかる費用です。こちらも、発送1回につき200円程度と考えられます。

支払いの遅れは信用情報に傷がつく

ここまで説明した「カードの利用制限」や「遅延損害金」といったペナルティは、カード会社との契約に絡む内容です。最終的に支払いさえなんとかなればクリアとなります。しかし、最も問題となる点はそこではありません。

支払いの遅れは、今後のクレジットカード利用に大きな影響が出ることがあります。「信用情報に傷がつく」ということです。クレジットカードや各種ローンの利用状況における信用情報は、信用情報機関に伝達されます。カード会社やローン会社は、利用者を審査する際にこの情報を照会することができます。

信用情報に傷がつくと不利になる契約の例

  • クレジットカードの発行
  • 住宅ローン、自動車ローンなどのローン契約
  • キャッシング

他のビジネスカードを発行したり、ビジネスローンを組むことができなくなる可能性が高くなります。また、ゴールドカードやプラチナカードへのランクアップも難しくなります。

「ブラックリストに入る」とどうなる?

連絡が来ても支払いを放置していたり、何度も延滞させたりすると、カードは利用停止となります。「支払いの約束をしているのに支払わない」=「信用できない」人とみなされ、いわゆる「ブラックリストに入る」という状態になります。

ブラックリストに登録される一般的な条件

  • 3ヶ月以上の支払い遅延
  • 1~2ヶ月の支払い遅延が何度も行われた

このような「信頼を著しく損ねる契約不履行」がある場合、個人信用情報機関に「事故情報」として登録されます。ネガティブな記録は契約終了後も5年ほど残り、信用が必要な契約ができなくなります。

ビジネスカードのキャッシングサービスで資金不足を解消する

キャッシングサービスのあるビジネスカード

一般的に、法人向けのビジネスカードにはキャッシングサービスは用意されていません。しかし、少数ではありますがキャッシングが使えるビジネスカードもあります。キャッシングを利用して、支払い日の残高不足を補うことが可能です。

オリコEX Gold
for Biz S
三井住友ビジネス
カード for Owners
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード ダイナースクラブ
ビジネスカード
カード
デザイン
オリコ EX Gold for Biz 三井住友ビジネスカード for Owners クラシック セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス・カード ダイナースクラブ ビジネスカード
キャッシング利用枠 10万円~100万円 個人事業主のみ
国内外問わず
0~最大50万円
最大50万円 キャッシング・
カードローンを合わせて50万円まで
返済方式 一括返済方式
(1回払い)
リボルビング払い
毎月元利定額返済
またはボーナス月
元金増額返済併用
一括返済方式
(1回払い)
リボルビング払い
元金1回
利息2回払い
返済回数 1回、リボ払いの
場合は55回まで
最長2年8ヵ月
32回
返済期間・回数は
利用内容によって
異なる
1回、リボ払いの
場合は110回まで
元金1回
利息2回払い
貸付の利率 100万コース:
実質年率15.0%
~80万コース:
実質年率18.0%
国内 実質年率15%
海外 実質年率18%
実質年率12.0
~18.0%
実質年率15%
カードの種類に
よって異なる
遅延損害金 年率18.0% 年率20.0% 年率17.52%
~20.0%
年率14.6%
申し込みの際の注意点など 確定申告書などの収入証明書類、営業許可証が必要な場合もあり
キャッシング機能
なしも選択可能
年収の1/3を超えた借り入れも可能 入会時に申し込み、個別に決定 入会後に申し込むことで50万円以上も可能
(年収証明書コピーが必要)

ダイナースクラブのカードローンは利用可能枠内であれば何度でも申し込めるローンで、実質年率は13.8%~18.0%です。元金1回、利息2回払いで返済するキャッシングサービスとは違い、毎月一定額の元金と利息を返済します。入会時に選べる希望枠はキャッシングサービス・カードローンあわせて50万円まで。キャッシングとともに入会後に上限を引き上げることが可能です。

ビジネスカードのキャッシングサービスは、審査があります。その上でいくらまでなら借りられるという金額が提示されます。

キャッシングは原則として、年収の3分の1までというルールがあります。また、50万円を超えるキャッシングは収入証明書の提出が必要です。ただし、事業資金として認められれば3分の1以上借りることも可能です。この場合は、事業計画書や資金計画書、収入計画書の提出が求められる場合があります。

キャッシングの金利は低くはありません。しかし、すぐ返済できるのであれば金利を必要以上に恐れることもありません。それよりも、支払い日に残高がない方が問題です。資金が手元にない場合はキャッシングを賢く使う方が得策です。

もし、借り入れが長引くようであれば、キャッシングではなく、ビジネスローンなどを検討することをお勧めします。ビジネスローンの方が一般的に低金利です。

キャッシング機能で選ぶビジネスカード – 融資可能な法人カード

残高不足になる前にビジネスローンで資金調達する

手元に現金がない、当面入金の予定がないような場合は、ビジネスローンの申し込みが選択肢に入ります。融資が比較的早く、翌営業日~数日で借り入れが可能な、代表的な5社を紹介します。

  • LENDY
  • ビジネクスト
  • ビジネスパートナー
  • MRF
  • ユニーファイナンス

この5社の主なビジネスローンの融資条件を比較したものです。

主なビジネスローンの融資条件

融資利率 融資限度額
融資スピード 提供エリア
LENDY 8.0%~18.0% 10万円~500万円
最短で翌営業日 全国
ビジネクスト 8.0%~18.0% 1万円~1,000万円
※新規取引時は上限500万円
最短3営業日内 全国
ビジネス
パートナー
9.98% ~ 18.0% 50万円 ~ 500万円
最短翌営業日 全国
MRF 6.0%~15.0% 100万円~3億円
数日程度 西日本エリア
ユニーファイ
ナンス
12.00%~17.95% 200万円:ビジネスローン
100万円~1000万円:
スーパービジネスローン
原則として2営業日:ビジネスローン
原則として4日~7日程度:
スーパービジネスローン
※2回目以降は即日融資も可能
東海エリア

ビジネスローンの申し込み時に必要な書類は以下のとおりです。

ビジネスローンの申し込み必要書類

法人代表者 個人事業主
  • 本人確認書類
  • 事業関連書類(登記事項証明書、決算書、決算報告書)
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(確定申告書など)
  • 事業関連書類(資金計画書、収支内訳書、事業計画書など)

LENDY

LENDYは「オンラインで完結するスモールビジネスローン」です。審査は最短5分で終了という、ビジネスローンのニューフェイスです。

融資利率 融資限度額 返済期間・回数
8.0%~15.0%
(利用限度額100万円以上)
13.0%~18.0%
(利用限度額100万円未満)
10万円~500万円 最長1年(最大12回)
融資スピード 提供エリア 担保・保証人
最短で翌営業日 全国 不要

事業者向けオンライン融資のLENDYは、会計ソフトなどのデータを連携させて審査に利用するしくみを採用しています。事業計画書などを必要とせず、審査に通れば翌日には融資を受けられます。

業歴6カ月以上の個人事業主・法人が対象

LENDYは事業者が利用しているオンラインサービスと連携できることをうたっていますが、データ連携は必須ではありません。申し込み対象は「業歴6カ月以上」の事業者です。返済期間は最長1年なので、ビジネスローンとしては短期の借り入れとなります。

ビジネクスト

ビジネクストは、アイフルと三井住友信託銀行が合弁事業として設立した企業です。1,000万円までの大型融資が可能です。

融資利率 融資限度額 返済期間・回数
8.0%~15.0%
(利用限度額100万円以上)
13.0%~18.0%
(利用限度額100万円未満)
1万円~1,000万円
(カードローン)
50万円~1,000万円
(ビジネスローン )
※新規取引時は上限500万円
最長5年(60回以内)
融資スピード 提供エリア 担保・保証人
最短3営業日内 全国 不要

三井住友信託銀行がバックの、信頼性の高いローンサービスを提供しているビジネクストは、提携ATMの数も多く使い勝手の良い商品です。申し込みには本人確認書類と確定申告書類、所定の事業内容確認書が必要です。

ビジネスパートナー

ビジネスパートナーのビジネスローンも、最短であれば翌日に借入金が入金されます。ローンカードを発行でき、スマホからも申し込むことが可能です。

融資利率 融資限度額 返済期間・回数
9.98% ~ 18.0% 150万円 ~ 500万円 最長5年(60回以内)
融資スピード 提供エリア 担保・保証人
最短翌営業日 全国 担保不要・保証人原則不要

ビジネスパートナーのビジネスローン「スモールビジネスローン」は、審査の通過率が高い上に審査もスピーディーです。申し込み条件には、法人であれば決算書2期分、個人事業主であれば確定申告書2期分などが必要となります。つまり、会社設立2年以上、開業2年以上であれば申し込みが可能です。

MRF

MRFは、西日本を中心に主に不動産担保をベースにしたビジネスローンを提供しています。事業資金のためのメニューが複数用意されており、融資の上限は3億円と破格です。

融資利率 融資限度額 返済期間・回数
オーダーメイドプラン
6.0%~15.0%
オーダーメイドプラン
50万円~3億円
元利均等返済:35年以内
(1回~420回)
元金均等返済:35年以内
(1回~420回)
自由返済:1年以内
(1回~12回)
融資スピード 提供エリア 担保・保証人
数日程度 西日本エリア 土地・建物に根抵当権設定
連帯保証人は原則不要

MRFは、小口・無担保のビジネスローンがありません。土地・建物に根抵当権設定する商品です。原則的に開業・法人設立して1年以上の実績が必要です。申し込みに必要な書類としては、本人確認書類2点、不動産登記簿謄本などがあります。

ユニーファイナンス

ユニーファイナンスは東海地方を中心に、小口融資と大口融資のビジネスローンを提供しています。

融資利率 融資限度額 返済期間・回数
12.00%~17.95% 200万円:ビジネスローン
100万円~1000万円:
スーパービジネスローン
原則3年(36回以内):
ビジネスローン
原則5年(60回以内):
スーパービジネスローン
融資スピード 提供エリア 担保・保証人
原則として2営業日:
ビジネスローン
原則として4日~7日程度:
スーパービジネスローン
※2回目以降は即日融資も可能
東海エリア 担保・保証人不要:
ビジネスローン
土地・建物・有価証券に
根抵当権設定
保証人は1名以上必要
(要審査):スーパービジネス
ローン

ユニーファイナンスには、小口融資の「ビジネスローン」と、高額融資まで対応した「スーパービジネスローン」があります。申し込みには収入証明書などが必要です。

即日融資は、審査を通して店舗でカードを発行し、ATMから出勤することで対応可能です。なお、新規申し込みでは即日融資はできません。

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