MUFGカード ビジネスは、三菱UFJニコスが発行する法人または個人事業主が対象のビジネスカードです。VISA、Mastercardの「2枚持ち」が可能な珍しいカードです。
目次
MUFGカード ビジネスの基本情報
MUFGカード ビジネスは、年会費1,250円と低コストで運用できるビジネスカードです。VISA、Mastercardを両方申し込む場合、年会費は2枚で1,500円となっています。各種保険は付帯しませんが、VISA、Mastercardを両方申し込むことのできる「デュアルスタイル」が大きな特徴となっています。
年会費(税抜) | 実質還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
1,250円 | 0.5% | ![]() ![]() |
ショッピング枠 | キャッシング枠 | 締日と支払日 |
40~80万円 | なし | 15日締め・翌月10日払い |
ショッピング枠はデュアル発行、追加カードの合算額になります。
MUFGカード ビジネスの特徴
- 年会費は1,250円と一般ビジネスカードでは標準的
- VISA、Mastercardの「2枚持ち」が可能
- 「原則として黒字決算」が申し込み基準
MUFGカード ビジネス – 一般カードとゴールドプレステージを比較
VISA、Mastercardの「2枚持ち」が可能
MUFGカード ビジネスは、国際ブランドのVISAとMastercardのカードを両方発行することができます。カードを2枚持つことになりますが、2枚目の年会費は250円なので、2枚持ち(デュアルスタイル)にかかるコストは年1,500円。2種類のブランドをお得に利用できます。
VISAとMastercardは、世界でNo.1とNo.2の国際ブランドです。この2つをカバーできれば、海外で困ることはほぼないと言っていいでしょう。デュアルスタイルを選んだ場合、それぞれのカードで得たポイントは合算して商品交換することが可能です。
カード利用実績によって翌年度はポイントが加算される
MUFGカード ビジネスのポイントプログラムは、「グローバルポイント」です。ポイントプログラムにはポイント加算システム「グローバルPLUS」があります。
これは、当年度のショッピング利用金額によって、翌年度の獲得ポイントをプラスするシステムです。毎年11月~翌年10月の請求分が「当年度」になります。
年間100万円以上のショッピング利用 | 翌年度のポイント 20%加算 |
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年間50万円~100万円未満のショッピング利用 | 翌年度のポイント 10%加算 |
年間50万円未満のショッピング利用 | 翌年度のポイント加算なし |
年間のショッピング利用額が100万円以上の場合、ポイント20%分を加算。50~100万円未満の場合は10%分が加算されます。50万円未満ではポイント加算はありません。なお、キャンペーンなどで付与されるスペシャルポイントは加算対象となりません。
事業経費支払いに使用するビジネスカードは、きちんと使うと利用額がたいへん高額になります。出張費、広告費などの支払いがある場合、個人での利用額とは比べ物になりません。高額利用が予想されるビジネスカードでは、ポイントプログラムは重視したい要素の一つです。ポイントを貯めてオフィスの消耗品などに交換できれば、コスト削減も可能です。
ポイントは他社のポイントに移行することもできます。楽天ポイント、Tポイントなどの他、JALのマイルにも換えられます。
申し込み資格は「原則として黒字決算」
MUFGカード ビジネスの申し込み資格は、「原則として黒字決算」とあります。法人・個人事業主共通です。ビジネスカードの中ではハードルが高い方です。
一般的にビジネスカードは、「設立・開業3年以降」「連続黒字決算」が審査通過の目安とされてきました。しかし、今は事業実績にそこまでこだわらないカード発行会社が増えてきて、設立・開業間もない場合でも発行可能なビジネスカードが多くなっています。その中でMUFGカード ビジネスは、やや厳しめの審査基準と言って良いでしょう。
とはいえ、実はカード申し込みの際に「決算書」や「確定申告書」は必要ではありません。つまり「黒字決算」の証明は不要ということ。自己申告に基づいての申し込み基準となります。
カード発行までは、早くて10日ほどです。申込書の郵送・審査終了の後、契約確認書類が自宅に送られます。その1~2週間後にカードが発行される手順になっています。
MUFGカード ビジネスのメリットとデメリット
MUFGカード ビジネスは年会費が安く使いやすいビジネスカードですが、前述したように審査基準が比較的厳しいカードです。デメリットとしては、旅行保険やショッピング保険が一切付帯しないこと、カード利用限度額が小さいことが挙げられます。
メリット | デメリット |
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MUFGカード ビジネスには、旅行傷害保険やショッピング保険が付帯しません。ビジネスカードには保険サービスが付いていて欲しい、という方は付帯保険のある別のビジネスカードをおすすめします。
利用限度額が小さいのも残念な点です。ビジネス一般カードでは最大100万円ほどが標準なので、MUFGカード ビジネスの「最大80万円」は少ない方です。規模が小さめのビジネス向けのカードと言えます。
MUFGカード ビジネスのその他の情報
- 追加カード年会費は一般カードで1,250円
- 追加カードの発行枚数制限なし
- ETCカードは、本カード・追加カード1枚につき1枚発行可能
- ETCカードの新規発行手数料1,000円(税抜)、年会費無料
- 支払い方法はショッピング一回払いのみ
- VISA、Mastercard、それぞれのビジネスカード特典を利用可能
- 海外アシスタントサービスあり 海外旅行案内や予約手配等に日本語で対応
- ゴルフデスク 全国約900カ所のゴルフ場の予約を代行
- WEB明細チェック ネットで利用明細確認、ポイント照会が可能
VISAとMastercardを2枚発行できるという強みはありますが、合算での利用枠となることに気をつけなければなりません。また、追加カード分もカード利用枠の合算対象となります。追加カードの発行枚数制限はありませんが、利用限度額に注意して使うようにしましょう。