セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンパール)は、クレディセゾンのアメックス提携カードです。年会費無料で持つことのできるビジネスカードとして注目を集めています。
目次
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードの基本情報
年会費(税込) | 実質還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
1,100円 初年度無料 |
0.5% | |
ショッピング枠 | キャッシング枠 | 締日と支払日 |
利用者により異なる | 最大50万円 | 毎月10日締め 翌月4日払い |
1年間に1回以上の利用で、次年度の年会費が無料になります。
セゾンパールは、元々個人向けに発行されているカードです。支払い口座に法人名義口座を登録できるようになったことで、ビジネス利用が可能になりました。個人事業主、法人代表者のいずれも利用できます。法人口座を設定する場合は、代表者名も併記されていることが条件となっています。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードの特徴
- 年会費無料で持つことが可能なアメックスブランドのカード
- 海外での利用で2倍の永久不滅ポイントが貯まる
- 最短即日発行が可能なビジネスカード
年会費無料で使うことが可能なビジネスカード
セゾンパールの年会費は、初年度無料・2年目以降から1,100円と設定されています。ただし、年間で1回でもカード利用をすれば次年度の年会費は無料になります。実質、年会費無料で使うことのできるビジネスカードです。年会費無料のものが少ないビジネスカードでは、たいへん価値のあるカードです。
年会費がかからないビジネスカードには、他に「ライフカードビジネス」や「ライフカードビジネスライト」などがあります。これらのカードとセゾンパールの違いとして、ポイントプログラムの有無があげられます。
セゾンパールにはポイントプログラムが用意されており、セゾンの「永久不滅ポイント」を貯められます。コストをかけずに使えるのにポイント還元が期待できる、お得なカードです。
永久不滅ポイントは海外の利用で2倍付与
セゾンパールの利用でもらえる「永久不滅ポイント」には有効期限がなく、ポイント失効を気にする必要がありません。じっくり貯めて、高額商品と交換することができます。
貯めたポイントは、カード利用代金の支払いにも充てられます。また、各種商品券や日用品・事務用品にも使うことが可能です。経費節減に役立てることができます。
なお、ポイントの実質還元率は公表されています。
- 1ポイント→5円相当(0.5%)
商品と交換する場合は、以下のような実質還元率になります。
- 200ポイント→1,000円分のアマゾン商品券(0.5%)
- 200ポイント→900円分のショッピング利用(0.45%)
海外でのショッピング利用では、ポイントが2倍付与されます。海外出張が多い場合はポイントをより多く貯められるでしょう。また、セゾンポイントモールを経由してのネットショッピングでは、最大30倍のポイント加算があります。
日常の買い物では、セブンイレブンでの買い物に特典があります。通常の永久不滅ポイントに加え、セブンイレブンのnanacoポイントが加算されるサービスです。事前に会員サイトでサービスを申し込んでおくことで利用できます。セゾンパールはポイント加算のしくみが多いので、ポイントを貯めやすいカードと言えます。
パッケージツアー代金割引など旅行関連の特典が豊富
「tabiデスク」とは、アメックスの旅行企画デスクです。対象の大手旅行会社のパッケージツアーをtabiデスクから申し込むと、最大8%オフで契約できます。
対象となっている旅行会社は、JALパック、ANAハローツアー、ClubMedなど。出張に便利な付帯サービスです。
その他、トラベル関連特典には以下のようなものがあります。
- 海外用wi-fiルータと携帯電話レンタルを会員優待料金で利用可
- 国立公園などにあるリゾートホテル「休暇村」の宿泊10%オフ
- 世界のお土産を10%オフで購入可能、永久不滅ポイント4倍付与
ネットショッピングの不正利用による損害を補償
セゾンパールには、旅行保険等の付帯特典がありません。ただし、アメックス独自の補償サービスである「オンラインプロテクション」は付帯します。
これは、ネット上でのカード不正使用で発生した損害を補償するサービスです。心当たりのないカード引き落としについて、カード会社が不正使用と確認できた場合に全額が補償されます。安心してネットショッピングを楽しめる、アメックスならではの補償サービスです。
電子マネー対応、キャッシング機能など利便性の高いカード
セゾンパールは電子マネーのiD・QUICPayを利用できます。iPhoneなどで決済するApple Payに登録も可能なので、スピーディーに会計を済ませることができます。
支払いは、レジにある読み取り機(カードリーダー)にスマホなどをかざすだけ。チャージは不要で、電子マネー利用分は他のカード利用分と一緒に支払日に引き落とされます。
キャッシングも利用できます。新規申し込み時では0~最大50万円のキャッシング枠となっています。特に海外では、キャッシングは両替よりもお得な場合があるため、活用の機会が多くなると考えられます。
ビジネスカードでは一回払いしかできないカードも多いのですが、セゾンパールで利用できる支払い方法は以下の5種類となっています。なお、リボ払いでは手数料が発生する場合があります。
- 1回払い
- 2回払い*
- ボーナス一括払い
- ボーナス2回払*
- リボ払い*
*一部加盟店でのみ選択可能
来店での受け取りを選ぶと、最短即日発行が可能
セゾンパールは、カードの受け取りを「来店」「郵送」から選ぶことができます。来店での受け取りを選ぶと、即日発行も可能です。ビジネス利用のカードとしては画期的な一枚です。
申し込みの流れ
- インターネット等で申し込み
- セゾンカードからの電話連絡、申し込み確認
- 審査結果メールが届く
- カード受け取り(郵送または来店)
申し込みの際に受け取り方法を選択するようになっており、来店の場合は指定のセゾンカウンターで直接受け取ります。全国のららぽーとやパルコなど、大店舗内のセゾンカウンターは指定カウンターとなっている場合が多いようです。
来店受け取り自体が珍しいシステムなのですが、最大の長所は「即日発行が可能」という点です。郵送の日数を省くことができるので、早ければ申し込みの数時間後にカードを手に入れることができます。受け取りの際は、本人確認書類の他、金融機関の届印、通帳など金融機関の口座番号がわかるものを持参します。
来店受け取りで注意が必要なのは、ICチップのないカードになることです。ICチップはカード表面にある1cm四方の金色のシールのようなもの。多彩な認証作業を行うことができるため、高いセキュリティが確保されます。ICチップのないカードはスキミング等の被害にあう可能性が比較的高くなる上、海外では利用を断られる場合もあります。
郵送での受け取りの場合も、カード発行は決して遅くはありません。審査結果メールの到着後、最短3日後にカードが発送されます。ビジネスカードの標準的な発酵期間は3週間ほどなので、十分早いと言えるでしょう。
セゾンパールの審査は比較的やさしいという評判です。必要書類は、申し込み本人の確認資料(運転免許証など)だけ。確定申告書類や法人の登記簿謄本、財務書類などを用意する必要はありません。申し込みのハードルが低い、作りやすいカードです。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードのメリットとデメリット
年会費無料で利用でき、即日発行が可能なビジネスカードであるセゾンパール。アメックスカードのステータス性も感じられます。ただし、付帯サービスにはやや物足りなさを感じるかもしれません。
メリット | デメリット |
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セゾンパールをビジネス利用する時にネックとなるのが、従業員用のカードを作れない点です。カード利用は基本的に本会員のみとなるので注意してください。
年会費をかけずに利用できる分、付帯特典は絞られています。旅行保険やショッピング保険などの保険は一切付帯しません。ビジネスカードに旅行保険サービスを期待しているのであれば、残念ながら候補から外すことになります。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードのその他の情報
- ETCカードは年会費無料
- 会員限定チケットサービス「e+(イープラス)」先行予約、優待割引など
- 会員限定の優待特典を紹介するサイト「アメリカン・エキスプレス・コネクト」
- 西友、LIVINで指定日のショッピング5%オフ
- エステ「エルセーヌ」整体「リフレーヌ」利用代金割引
- クラウド型会計ソフト「freee」利用期間最大3ヵ月無料延長
- ハーツレンタカー、カレコカーシェアリングクラブ割引優待
- 宅配クリーニング「リネット」代金割引等
- 保険のオプション「Super Value Plus」月額300円から利用可能
- Web明細サービスあり
American ExpressはVISAやMastercardより加盟店数が少ないので、海外で使えないというケースもあるかもしれません。海外出張が多い場合は、念のためVISAまたはMastercardのカードを所持しておくと安心です。
なお、日本国内では、American ExpressはJCBと提携しているため、使える店は格段に多くなりました。JCBが利用できる店であれば、ほぼAmerican Expressが利用できます。