シェルビジネスJCBカードは、昭和シェル石油とJCBの提携カードです。キャッシュバック型のカードであり、年間で最大18万円のバックが受けられます。シェル石油の利用が多い場合にメリットが大きくなります。
目次
シェルビジネスJCBカードの基本情報
年会費(税込) | 実質還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
1,375円 初年度無料 |
0.5%~3% (キャッシュバック率) |
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ショッピング枠 | キャッシング枠 | 締日と支払日 |
40万円~100万円 | なし | 15日締め・翌月10日払い |
シェルビジネスJCBカードの特徴
シェルビジネスJCBカードは、昭和シェル石油をメインに利用している人のために作られたガソリンカードです。カード利用合計料金に応じてキャッシュバックの率が決まり、最大で月に15,000円・年間で18万円のバックが期待できます。
- 利用金額に応じて、年間最大18万円のキャッシュバック
- キャッシュバック対象利用金額のうち、シェルでの利用分は2倍で計算
- シェルの全商品に使える「SS専用カード」、給油専用の「FUELカード」発行可能
年間最大18万円のキャッシュバック制度あり
シェルビジネスJCBカードの最大のメリットは、キャッシュバックがあることです。毎月、カード利用合計金額に応じてキャッシュバック率が決まります。ただし、月間カード利用合計額が全額キャッシュバックの計算対象になるわけではありません。
シェルビジネスカードのキャッシュバック率
月間カード利用合計額 | キャッシュバック率 |
---|---|
5万円~20万円未満 | 0.5% |
20万円~40万円未満 | 1% |
40万円~60万円未満 | 1.5% |
60万円~80万円未満 | 2% |
80万円~100万円未満 | 2.5% |
100万円以上 | 3% |
利用合計金額が5万円未満の場合、キャッシュバックの対象となりません。
月間カード利用合計額のうちの「キャッシュバック対象金額」にキャッシュバック率を掛けた金額が3ヶ月後にキャッシュバックされます。このキャッシュバックの計算対象になる「キャッシュバック対象金額」は、「交通費」と「出張旅費」です。後ほど計算例を紹介します。
シェル石油利用分は、キャッシュバック対象の計算時に2倍される
キャッシュバック対象金額である交通費・出張旅費とは、以下のような費用です。
- 昭和シェルでの給油、メンテナンス、オイル交換、部品購入など
- 高速道路利用料金(ETC利用を含む)
- JR、航空機のチケット代、レンタカー料金、タクシー料金
- 出張の宿泊費
このうちシェル石油での利用分については、対象金額を2倍して計算します。給油など昭和シェルの利用分が10万円であれば、キャッシュバック対象になるのは2倍の20万円です。
キャッシュバック対象金額には上限があり、最大が月間50万円です。また、キャッシュバック率の最大値は3%です。キャッシュバックの最大額を計算してみましょう。
50万円 × 3% = 15,000円(月間)
15,000円 × 12ヵ月 = 18万円(年間)
最大で毎月15,000円、一年間で18万円のキャッシュバックとなります。
最大キャッシュバックの実現はなかなかハードルが高い
キャッシュバック率を3%にするには、1ヵ月に100万円のカード利用が必要です。事業にもよりますが、毎月100万円を支払うのは小規模事業者には厳しいかもしれません。
キャッシュバック対象金額は最大が50万円なので、交通費や出張旅費が50万円になる場合に最大キャッシュバックがかないます。シェルだけで毎月25万円使うのであれば、これだけで50万円のキャッシュバック対象になりますが、いずれにしてもなかなか高いハードルと言えそうです。一般カードはショッピング枠の上限が100万円なので、そもそも100万円のショッピング可能額が認められるかどうかも問題です。
キャッシュバックの計算例
月間カード利用合計額が20万円で、キャッシュバック対象金額が10万円の場合の還元率を計算してみましょう。月間カード利用合計額が20万円なので、キャッシュバック率は1%です。
10万円 × 1% =1,000円(月間)
1,000円 × 12ヵ月 = 12,000円(年間)
還元率は0.5%、年間で12,000円が戻ってきます。ビジネスカードの標準的なポイント実質還元率は0.5%なので、このくらいの使い方で同水準ということになります。これよりもシェル石油の利用額が大きい場合、キャッシュバック率を引き上げられる場合などは、通常のビジネスカードよりお得になる可能性が高いと思われます。
シェルビジネスJCBカードは初年度の年会費が無料です。実際に使ってみて、どの程度のキャッシュバックが得られるかを確認してみることも可能です。
シェルの全商品で使える「SS専用カード」、給油のみの「FUELカード」発行可能
シェルビジネスJCBカードは、シェルの全商品に使える「SS専用カード」と給油専用の「FUELカード」を発行できます。利用できる内容は以下のようになっています。
カードの種類 | 利用対象 |
---|---|
シェルビジネスJCBカード (クレジット機能付) |
JCB加盟店 昭和シェル石油の全商品 |
SS専用カード | 昭和シェル石油の全商品 |
FUELカード | 昭和シェル石油のガソリン、軽油、灯油のみ |
「昭和シェル石油の全商品」とは、次のようなサービスを指します。
- 給油
- 洗車、メンテナンス、車検
- オイル交換、部品購入など
「従業員も車を運転するけれど、クレジットカードを渡すのは不安がある」という場合に、この2枚のカードが役立ちます。ふだんの買い物にも使えるシェルビジネスJCBカードは代表者が持ち、SS専用カード、またはFUEL専用カードは従業員が持つと良いでしょう。
SS専用カードとFUELカードの発行枚数に制限はなく、年会費もかかりません。また、SS専用カードとFUELカードの利用分もキャッシュバックの対象となります。
ショッピング保険が付帯、最高100万円の補償
シェルビジネスJCBカードにはショッピング保険が付帯します。これは、カードを利用して購入した商品の破損や盗難を補償する保険です。海外での利用分について適用となり、最高100万円の補償額となっています。
なお、シェルビジネスJCBカードには旅行傷害保険は付帯しません。ゴールドカードになると旅行傷害保険が付帯するようになります。
シェルビジネスJCBカードの審査と発行日数
シェルビジネスJCBカードの審査難易度は、プロパーカードのJCB法人カードとほぼ同等と言われています。審査の基準はそれほど低くはないようですが、特別難しいというほどでもありません。申し込みには、以下の書類を用意します。
個人事業主 | 法人代表者 |
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発行日数は約2週間から3週間となっています。ビジネスカードの発行日数は3週間ほどということが多いので、ほぼ標準的な日数と言えます。
シェルビジネスJCBカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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シェルビジネスJCBカードは、キャッシュバック特典があるガソリンカードです。シェル石油の利用が多い場合に還元が大きくなります。デメリットとしては、旅行傷害保険が付帯しないこと、ポイント還元のプログラムが適用とならないことなどが挙げられます。
シェルビジネスJCBカードのその他の情報
- 追加カードは初年度年会費無料、2年目以降は1,375円
- ETCカードは年会費無料、発行枚数に制限なし
- 支払い方法は一回払い、二回払い
- 会員用Webサービス「MyJCB」カード利用状況をWebで照会
- JCB E-Co明細サービス ETCカード走行日・利用区間・金額をオンラインで確認
- JCBトラベル(会員専用旅行会社)、じゃらんコーポレートサービス利用可
- JCBタクシーチケット、JCBギフトカード購入可能 発送サービスもあり
- 福利厚生サービス「福利厚生倶楽部」入会金無料、月会費優待あり
シェルビジネスJCBカードは、年会費が1,375円の手頃なガソリンカードです。コストが低い分、旅行傷害保険などの付帯サービスはありません。また、シェルの利用についてキャッシュバックされる特典が大きいため、JCBのポイントプログラムは対象外となっています。