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高速情報協同組合の法人ETCカードとは?

2020/01/24

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高速情報協同組合の法人ETCカードとは?

事業でETCカードを利用したい時に、クレジット機能のないETCカードを用意することができます。高速情報協同組合は「法人ETCカード」を3種類発行しています。

高速情報協同組合の法人ETCカードの特徴

高速情報協同組合の法人ETCカードは、クレジットカードではありません。ETC機能だけのカードです。クレジットカード会社のセディナから2種類、UC(クレディセゾン)から1種類のカードが発行されています。

  • 法人ETCカード セディナカード
  • 法人ETCカード ブラックカード(セディナ発行)
  • 法人ETCカード UCカード

高速情報協同組合の法人ETCカードの特徴

  • クレジット機能のないETC機能のみのカード
  • 出資金、事務手数料、走行手数料などがかかる
  • 車両の限定なし

ETCカードは通常、まずクレジットカードを作り、その付帯カードとして入手します。これに対して、高速情報協同組合の法人ETCカードは単体で申し込むことができます。

クレジット審査がないため、ビジネスカードの審査に通らなかった場合でも持つことのできるETCカードです。車両の限定はなく、レンタカーなどでも利用できます。

なお、この3枚とは別に、ヘビーユーザー向けの「ETCコーポレートカード」もNEXCO(高速道路会社3社)から発行されています。表で比較してみましょう。

高速情報協同組合の法人ETCカード・ETCコーポレートカードの比較

法人ETCカード
セディナカード
ブラックカード 法人ETCカード
UCカード
ETCコーポ
レートカード
発行対象 個人事業主
法人
個人事業主
法人
個人事業主
法人
大口・多頻度
利用の法人・
個人事業主
クレジット機能 なし
出資金
(脱退時返金)
10,000円/社
1枚あたりの
カード発行
手数料
550円 550円 550円 629円
1枚あたりの
年間取扱手数料
550円 550円 550円 629円
ETC平日朝夕
割引
最大50% なし なし 最大50%
ETC休日割引 30%
ETC深夜割引 30%
走行料金による
割引
ETCマイレージ
還元
なし なし 首都・阪神
高速道路利用
最大20%
ETCマイレージ
利用
不可 不可 不可
車両限定 なし なし なし あり
登録車1台に
ついての発行
枚数
最大4枚 無制限 無制限 1枚
締日・支払日 月末締め・
翌々月8日払い
月末締め・
翌々月8日払い
月末締め・
翌々月5日払い
月末締め・
翌々月8日払い
走行料金に
対しての手数料
8% 5% 5% なし

表示は税込料金

ETCコーポレートカードは、「大口・多頻度のETCシステム利用」の事業を対象としています。申し込みの目安は、月間の首都・阪神高速道路利用料金が3万円以上です。申し込みには支払い保証として、「金融機関が発行した保証書」もしくは「保証金の預託(最低10万円)」が必要です。

ここでは、中小企業・個人事業主向けの法人ETCカード3枚について詳しく説明します。

高速情報協同組合とは?

高速情報協同組合とは、事業者向けのガソリンや高速料金等のサービスを行う組合です。設立は1993年で、本社は北九州市にあります。組合員数は1万人を超えています。

相互扶助をモットーに、中小企業や個人事業主の事業サポートを20年以上も続けている協同組合です。「ビジネスカードの審査に通らない」「開業・設立から間がなくてビジネスカードが作れない」という事業者に対しても比較的スムーズにETCカードを発行してくれます。

出資金・事務手数料・発行手数料 – 法人ETCカードの必要経費

3種類の法人ETCカードは、出資金・事務手数料・発行手数料などのコストがかかります。必要な経費を見てみましょう。

出資金(脱退時返金) 10,000円
1枚あたりの発行手数料(初回のみ) 550円
1枚あたりの事務手数料(年1回) 550円
走行手数料(毎月) セディナカード 8%
ブラックカード・UCカード 5%

価格は税込表示

出資金10,000円は退会時に返金される

入会の際に出資金(デポジット)として10,000円が必要です。これは、高速情報協同組合に加入するための出資ということ。1事業者で支払うものなので、ETCカードを複数枚発行しても10,000円だけでOKです。

発行手数料・年間取扱手数料

年間取扱手数料は、クレジットカードでいう年会費のような位置付けです。初年度から発生するため、最初の年は発行手数料・取扱手数料の両方(1,100円)を支払わなければなりません。

2年目以降は、取扱手数料のみが必要です。これは1枚ごとに必要なので、複数枚発行した場合は1枚につき550円ずつ支払います。

手数料として走行金額の5~8%を支払う

走行手数料とは何でしょうか。これは、事務代行手数料の意味合いがあります。ETCマイレージが利用できるセディナカードだけ、走行手数料が8%です。毎月、走行料金の8%の手数料を支払う必要があります。

セディナカード ブラックカード UCカード
ETCマイレージ利用 不可 不可
走行料金に
対しての手数料
8% 5% 5%

セディナカードによると、「高速道路の規定に基づいたマイレージポイント金額還元と立替保証、請求書作成、マイレージ登録等の手続き」の手数料とのことです。カードが届いた時からETCマイレージサービスが利用できるのは、組合が手続きを代行してくれたからです。

ブラックカードとUCカードでも、請求書作成等の手数料として走行料金に対して5%の手数料を支払わなければなりません。これは、ビジネスカードカード付帯のETCカードにはない負担です。

高速料金の割引が受けられる

高速道路には、ETC割引制度があります。これは法人ETCカードだけの特典ではなく、ETCを利用することで受けられる高速料金の割引です。対象となる道路は、以下のようになっています。

  • NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)の地方部の高速道路
  • 宮城県道路公社の仙台松島道路

東京・大阪近郊は対象外となるので注意が必要です。

ETC料金割引

割引対象車 割引対象日時 セディナ
カード
ブラック
カード
UC
カード
平日朝夕
割引
ETCマイレージ登録車
すべての車種
月~金
(祝日以外)
朝6時~9時
夕17時~20時
最大50% なし なし
休日割引 普通車・軽自動車等
(二輪車)
土・日・祝日
1月2日、3日
30% 30% 30%
深夜割引 すべての車種 毎日 0時~4時 30% 30% 30%

平日朝夕割引は、1カ月の割引対象となる利用回数により割引率が変わります。ETC料金の割引にはこの他にも、ETC車載器の種類・特定の道路の利用によるサービスがあります。

車両を限定しないためレンタカーでも利用可能

高速情報協同組合の法人ETCカードは、車両を限定しません。名義に関係なくどの車でも利用可能です。レンタカーなどを使う時にも利用が可能です。

申し込みの際には車検証の写しが必要ですが、この登録車両1台につき複数枚のカードを発行することができます。従業員が使うためのETCカードを用意することも難しくありません。

発行可能枚数

セディナカード ブラックカード UCカード
最大4枚 無制限 無制限

支払い猶予が長くキャッシュフローに有利

利用料金の支払いは、請求書による後払い精算になります。締日から引き落とし日までの日数が長いので、キャッシュフローの面でもメリットがあります。

締日・支払日

セディナカード ブラックカード UCカード
月末締め・翌々月8日払い 月末締め・翌々月8日払い 月末締め・翌々月5日払い

どのカードも月末締めで、請求書は翌月の20日に発送されます。UCカードだけ支払日が5日と異なるものの、利用から支払いまで、最長で67~70日の余裕ができることになります。ETCの利用が多いほど、支払い猶予があることの恩恵を実感できます。

それでは、各カードについて説明しましょう。

キャッシュフローでみるビジネスカード – 法人カードの「締日と支払日」一覧

セディナカードはETCマイレージサービスが受けられる

法人ETCカード セディナカードだけの特典に、ETCマイレージサービスがあります。ETCマイレージサービスとは、登録したETCカードで対象の道路を利用した場合のサービスです。たとえば、NEXCO管轄の高速道路を50,000円分走ると、5,000円分の還元が受けられます。

通行料金の支払額に応じた走行ごとにポイントが付与されます。貯まったポイントは交換単位に基づいて還元額に交換でき、通行料金の支払いに利用できます。ポイントの付き方は道路事業者によって異なり、基本的に事業者ごとに合算することはできません。

対象の道路事業者ごとのポイント還元

ポイントの付き方 ポイント交換単位
NEXCO東日本、中日本、西日本
宮城県道路公社
10円につき1pt 1,000pt→500円分
3,000pt→2,500円分
5,000pt→5,000円分
本州四国連絡高速道路株式会社 10円につき1pt 1,000pt→500円分
3,000pt→2,500円分
5,000pt→5,000円分
阪神高速道路株式会社
※8号京都線のみ
100円につき3pt 100pt→100円分
名古屋高速道路公社 100円につき1pt 100pt→100円分
愛知県道路公社 100円につき1pt 100pt→100円分
神戸市道路公社 50円につき3pt 200pt→100円分
広島高速道路公社 100円につき1pt 100pt→100円分
福岡北九州高速道路公社 100円につき1pt 100pt→100円分

表示は税抜料金

この他、月間利用額に応じてさらに加算がある道路公社もあります。また、複数のETCカード間でのポイント合算はできません。また、還元額の利用分についてポイントの付与はありません。

ポイントの発行は、走行した月の翌月20日です。ポイントには有効期限(交換期限)があるので注意しましょう。ポイントがついた年度の翌年度末が有効期限です。

平日朝夕割引が利用できる

ETCマイレージサービス登録車となるので、先述したように平日の朝・夕方のETC料金割引が適用されます。走行距離に応じて30%、50%の割引があるのでお得です。

走行手数料は8%

セディナカードは、ETCマイレージが利用できる分、手数料が8%かかります。ETC機能だけあればよくポイントサービスには期待しない、平日朝夕にはあまり運転しない、という場合は以下の手数料5%のカードを検討するのが良いでしょう。

ブラックカードは走行手数料が5%、引き落とし日が8日

同じくセディナから発行されているカードです。こちらは、ETCマイレージを利用することができません。平日朝夕割引も使えません。

そのかわり、手数料は5%で済みます。UCカードとの違いはあまりなく、支払日が8日であることだけが異なります。

UCカードは走行手数料5%、引き落とし日が5日

ブラックカードと発行会社こそ違いますが、ほぼ同じスペックのカードです。ETCマイレージの利用はできず、平日朝夕割引は適用されません。

手数料は走行料金の5%を毎月支払います。ブラックカードとの相違点は、支払日が5日であるということくらいです。

審査落ちの心配はほとんどない

法人ETCカードは先述したようにクレジット審査がありません。審査はありますが、それは入会条件の確認のためのものです。信用情報の照会を行わないので、事業が赤字だったり自己破産などの履歴があったりしても、審査に通りやすくなっています。

高速情報協同組合の法人ETCカードの必要書類

個人事業主 法人
所得税確定申告書 商業登記簿謄本
車検証
申請車両のETC車載器セットアップ証明書
代表者の運転免許証
車検証
申請車両のETC車載器セットアップ証明書
代表者の運転免許証

書類はすべてコピーで大丈夫です。運転免許証は健康保険証でも代用ができますが、いずれも両面コピーを用意します。

個人事業主で開業1年未満の場合は、確定申告を経ていないため確定申告書がありません。代わりに以下のような事業確認書類を提出することで申し込みができます。

  • 開業届
  • 屋号の入った事業用口座の通帳
  • 直近の契約書や領収書など、事業の記録

高速情報協同組合の法人ETCカードの申し込み手順

  1. 高速情報協同組合の申し込みフォームに必要事項を入力、送信
  2. 「ETCカード申請書」が手元に届く
  3. 書類に記入・捺印の上、必要書類を同封して返送
  4. 出資金を振り込み
  5. カードが送付される

10日前後でETCカードが届きます。なお、インターネットでなくFAXでの申し込みも受け付けています。

高速情報協同組合の法人ETCカードのメリット・デメリット

クレジット機能のない法人ETCカードは、審査通過がしやすいことがメリットです。デメリットとしては、出資金や走行手数料のコストがかかることが挙げられます。

メリット デメリット
  • クレジット審査がなく入手しやすい
  • ETC割引が利用できる
  • 車両限定がなくどの車でも利用できる
  • 出資金が必要
  • 走行手数料が必要
  • クレジットカード機能がつかない

クレジットカード機能がつかないことは、メリットでもありデメリットでもあります。クレジット審査が不要であることはメリットですし、従業員にカードを渡す上ではクレジット機能がない方が安心です。その反面、高速料金の支払い以外に利用することができないのは不便です。

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