クレジットカードには、通常の一般カードに加えて、ゴールドカードやプラチナカードなどのランクがあります。3者の違いをまとめました。
一般カード・ゴールドカード・プラチナカードの違い
クレジットカード発行会社は、カードのグレードにより「ゴールドカード」や「プラチナカード」を提供しています。これらは「ステータスカード」とも呼ばれ、通常の「一般カード」とさまざまな点で差があります。
一般カード | ゴールドカード | プラチナカード | 年会費相場 | 無料~数千円 | 1万円~3万円 | 3万円~5万円 |
---|---|---|---|
ショッピング利用枠の目安 | 10万円から 100万円程度 |
上限額200万 ~300万円 上限額の設定がない ものもある |
上限額300万円以上 上限額の設定がない ものもある |
付帯保険 | 保険がないものもある 利用付帯が多い |
保険の内容が 拡充される 自動付帯が多くなる |
保険の内容が 拡充される 自動付帯が多くなる |
空港ラウンジ サービス |
なし | あり 国内空港中心 |
あり 国内・海外空港 VIPラウンジ利用可 |
国際ブランドの ゴールドサービス |
なし | 利用できる | 利用できる プレミアム特典あり |
コンシェルジュ デスク |
なし | なし or あり | あり |
入手難易度 | 低い | やや高い | 高い 招待がないと作れない 場合もある |
ポイント還元 | ポイント制度がない 場合もある |
実質還元率が高くなる | 実質還元率が高くなる |
ポイント有効期限 | 普通 | 長くなる | 長くなる |
カードデザイン | 多彩 | 金色 | 銀色 |
カード発行会社によってカードの基本情報(年会費、ショッピング利用枠など)はさまざまです。一般・ゴールド・プラチナカードの目安として参考にしてください。
「国際ブランドのゴールドサービス」とは、VISAやMasterCardなどの国際ブランドが各社で独自に用意しているゴールド以上のステータスカードに向けたサービスのことです。そこまでインパクトのあるものはなく、ちょっとした特典というイメージです。
一般カード
クレジットカード発行会社が提供する基本のカードです。「クラシックカード」とも呼ばれます。一般カードは年会費が安く抑えられ、無料のものも多くみられます。サービスも標準的で、気軽に申し込めるようになっています。
年会費相場 | 無料~数千円 |
---|---|
ショッピング利用枠の目安 | 10万円から100万円程度 |
付帯保険 | 保険がないものもある 利用付帯が多い |
空港ラウンジサービス | なし |
国際ブランドのゴールドサービス | なし |
コンシェルジュデスク | なし |
入手難易度 | 低い |
ポイント還元 | ポイント制度がない場合もある |
ポイント有効期限 | 普通 |
カードデザイン | 多彩 |
国際ブランドも搭載でき、クレジットカードの基本機能はそろっています。ショッピング利用枠、付帯サービスなどのバランスが良いものが多く、日常で使う分には何の問題もありません。幅広い層に受け入れられるカードです。
年会費が無料あるいは低額ということもあり、保険などのサービスが設定されていないものもあります。また、ポイントシステムがなかったり、還元率が低かったりすることも。必要なサービス・欲しい特典について、優先順位を決めてカードを選択してみてください。
カードデザインはさまざまで、カジュアルな傾向があります。オーソドックスなデザインのカードやキャラクターカードなどもあり、デザインで選ぶ楽しさもあります。カード自体にステータス性はありません。
学生やアルバイト・パートの人、専業主婦にも発行されます。審査基準はやさしく、入手しやすいカードです。初めてクレジットカードを作るという場合は、一般カードからスタートすることが多いでしょう。
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ゴールドカード
一般カードのワンランク上のカードです。カードが金色のデザインになり、一般カードとは異なる高級感があります。年会費は一般カードより高くなる場合が大多数です。
年会費相場 | 1万円~3万円 |
---|---|
ショッピング利用枠の目安 | 上限額200万~300万円 上限額の設定がないものもある |
付帯保険 | 保険の内容が拡充される 自動付帯が多くなる |
空港ラウンジサービス | あり 国内空港中心 |
国際ブランドのゴールドサービス | 利用できる |
コンシェルジュデスク | あり |
入手難易度 | やや高い |
ポイント還元 | 実質還元率が高くなる |
ポイント有効期限 | 長くなる |
カードデザイン | 金色 |
多くの場合、ショッピング利用枠、付帯サービスの質などがランクアップします。たとえば空港ラウンジの利用や旅行保険、ショッピング保険など、一般カードにはなかったサービスが付帯されるように。カード会社やブランドによって付帯サービスは異なりますが、全体的にサービスが広がり、補償額も高くなります。
また、搭載する国際ブランドの「ゴールドカードサービス」が利用できるようになります。レストランの予約サービスやサポートデスクの充実など、サービスのラインナップも多彩になります。高級感のあるサービスを受けることが可能です。
入手は一般カードよりも難しくなります。ショッピング利用枠が大きくなることもあって、審査基準もやさしくはありません。専業主婦やアルバイト、パートでは発行されない可能性が高くなります。
一般カードよりもステータス性が高くなるゴールドカード。最近は、年会費が数千円程度のゴールドカードも登場しました。若い人も手軽に申し込めるようになっています。
プラチナカード
ゴールドカードよりもさらに上位のカードです。カード券面はプラチナシルバーになり、ステータスシンボルらしいデザインが採用されています。クレジットカード発行会社によっては、このプラチナカードが最高ランクのカードとなります。
年会費相場 | 3万円~5万円 |
---|---|
ショッピング利用枠の目安 | 上限額300万円以上 上限額の設定がないものもある |
付帯保険 | 保険の内容が拡充される 自動付帯が多くなる |
空港ラウンジサービス | あり 国内・海外空港 VIPラウンジ利用可 |
国際ブランドのゴールドサービス | 利用できる プレミアム特典あり |
コンシェルジュデスク | あり |
入手難易度 | 高い 招待(インビテーション)がないと 作れない場合もある |
ポイント還元 | 実質還元率が高くなる |
ポイント有効期限 | 長くなる |
カードデザイン | 銀色 |
年会費はゴールドカードよりもさらに高額に。その分サービスや特典は高品質になり、富裕層向けのものが多くなります。高額な年会費以上の還元を享受することが可能です。
海外空港ラウンジやコンシェルジュサービスなどは、海外へ行くことの多い利用者に向けたサービスです。ゴールドカードで利用できる国内空港ラウンジよりもさらにラグジュアリーな、VIPラウンジを使えることも多くなります。
ポイント還元率が高くなったり、ポイント有効期限が長くなったりします。カード利用が高額になる富裕層にとっては、ポイント還元も比例して大きくなるので、お得です。
プラチナカードの中には、カード会社から招待(インビテーション)されないと入手できないものもあります。招待を受けるには、一般カード~ゴールドカードをそれなりの期間利用し、優良顧客と認められる必要があります。こうしたカードは直接申し込みを行うことができません。選ばれた人だけが持てる、ステータス性の高いカードを示しています。
プラチナカードは、ゴールドカードよりもさらに充実したサービスが提供されます。利用限度額は高くなり、付帯サービスが拡充されます。コンシェルジュサービスなどプレミアムなサービスが用意されていることが多く、高い年会費にふさわしいサービスが提供されています。