プライオリティ・パスとは、海外空港のVIPラウンジが利用できるサービスプログラムです。プライオリティ・パスの会員になると、空港のVIPラウンジで待ち時間をゆったりと過ごせます。
サービスプログラムの名称であり、会社名でもあるプライオリティ・パス。プライオリティ・パス社は空港や航空会社と提携し、各社が運営するラウンジを会員に開放しました。
利用できる空港ラウンジは、世界1,300カ所以上に及びます。乗り換えで立ち寄った空港でも利用でき、航空会社や搭乗クラスに関係なくラウンジサービスを受けられます。
プライオリティ・パスの空港ラウンジサービス
空港でチェックインした後、搭乗できるまで数時間かかることもある国際線の旅。プライオリティ・パスを使って待ち時間を有意義に過ごせるのは便利です。どのような空間で、どんなサービスが用意されているのでしょうか。
「快適な空間で最高のおもてなし」をうたうプライオリティ・パスのラウンジでは、以下のサービスを受けることができます。
プライオリティ・パスで受けられるサービスの例
- くつろげるソファ、椅子、またはパソコン作業などができるデスク
- ソフトドリンクサービス、アルコールの提供、軽食、おつまみ(無料)
- パソコンの利用、TV、新聞、雑誌の閲覧
- 無料のWi-Fiと充電ポイント
- 会議室
- ショップ、ダイニング、スパ、仮眠室
- 多言語を話せるスタッフが24時間・年中無休でサポート
フライトまでの待機時間に仕事をすることも、ゆっくり雑誌を読んだりしてくつろぐこともできます。通常の搭乗ゲート近くにある待合席では受けられない、ぜいたくなサービスです。特に海外の航空会社が運営している高級ラウンジには、日本とは比べ物にならないほどゴージャスなものもあります。
利用できるラウンジは、提携を結んだ航空会社や空港が運営するもの。ですから、搭乗する航空機とラウンジの会社が異なっていても利用に差し支えありません。たとえば、乗る予定の飛行機はJALでも、別の航空会社のラウンジでくつろぐことが可能です。
プライオリティ・パスを利用するには
プライオリティ・パスの空港ラウンジを利用するには、通常であれば年会費として99USドル~429USドル(およそ10,400円~45,000円)が必要です。会員プランは3種類。スタンダード、スタンダード・プラス、プレステージが用意されています。
プライオリティ・パスの会員プラン
スタンダード会員 | スタンダードプラス会員 | プレステージ会員 | |
---|---|---|---|
年間無料 利用回数 |
0回 | 10回 | 無制限 |
年会費 | 99USドル (約10,400円) |
299USドル (約31,500円) |
429USドル (約45,000円) |
本会員利用料金 | 1回 32USドル (約3,300円) |
10回まで無料 以降は32USドル (約3,300円) |
無料 |
同行者利用料金 | 32USドル (約3,300円) |
32USドル (約3,300円) |
32USドル (約3,300円) |
※1ドル=105円換算
通常の手段で会員になろうとすると、これだけの費用がかかります。世界で使えるラウンジサービスだけに、年会費も高額ですね。また、スタンダード会員の場合は利用するたびに料金を支払わなければなりません。
プライオリティ・パスに申し込むと、黒い会員カードが送られてきます。ラウンジを利用するには、プライオリティ・パス会員証を提示し、会員である旨を伝えます。
クレジットカードの特典でもあるプライオリティ・パス
プライオリティ・パスの会員権を無料で入手する方法があります。それは、プライオリティ・パスを利用できる特典が付いたクレジットカードを持つこと。多くの場合、クレジットカードの付帯サービスとして入手する方が、正規の年会費を払ってプライオリティ・パスに入会するよりも割安です。
クレジットカードには多くの場合、最上級のプレステージ会員相当のサービスが付帯されています。つまり、プライオリティ・パスの年会費429USドル分が無料になります。利用料金が不要で、何度でも利用できるのが便利です。
プライオリティ・パスが利用できる主なビジネスカード
プライオリティ・パス会員権が付帯サービスとなっているビジネスカードをいくつか挙げてみました。すべて、ゴールドカード・プラチナカードなどのステータスカードとなっています。
ステータス性の高いカードであるため、カードの年会費は安くはありません。どのくらい海外へ行くか、何回くらいプライオリティ・パスを利用するかを考えて申し込むと良いでしょう。
プライオリティ・パスが利用できるビジネスカード
ビジネスカード | ビジネスカード | 年会費(税込) |
---|---|---|
楽天ビジネスカード | 13,200円 | |
セゾンプラチナ・ビジネス・ アメリカンエキスプレス・カード |
22,000円 | |
JCBプラチナ法人カード | 33,000円 | |
三井住友ビジネスカード for Owners プラチナカード |
55,000円 | |
アメリカン・エキスプレス・ ビジネス・プラチナ・カード |
143,000円 |
楽天ビジネスカードの年会費は、楽天プレミアムカード年会費11,000円と楽天ビジネスカード年会費2,200円を合算したものです。
いずれも、クレジットカードを入手した後に、あらためてプライオリティ・パスの申し込みをする必要があります。後日、プライオリティ・パスの会員カードが郵送されます。
また、プライオリティ・パスには有効期限が設定されています。カードによって自動更新のもの・更新手続きが必要なものがあります。
クレジットカードのサービスとしてプライオリティ・パスを利用する場合、同伴者の料金についてのルールが異なることに気をつけてください。カードによって「同伴者1人まで無料」「32米ドル必要」などと異なります。プライオリティ・パスを申し込む時に、同伴者や追加カードでの利用条件について確認しておきましょう。