日本発の国際ブランド「JCB」が発行するビジネス用のゴールドカード「JCB法人カード ゴールド」。株式会社などの法人だけではなく、個人事業主も申し込めるビジネスカードです。
目次
JCB法人ゴールドの基本情報
年会費(税込) | 実質還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
11,000円 初年度無料 |
0.49% |
信頼性の高いJCBブランドのビジネスゴールドカードです。年会費は税込11,000円で、ビジネスゴールドカードとしては標準的です。ゴールドカードのプレミアムサービスとして、補償額が最高1億円の海外旅行傷害保険と空港ラウンジサービスが付帯します。
JCB法人ゴールドの特徴
- JCBのプロパーカードであり信頼性が高い
- 旅行保険などの付帯保険が充実
- 空港ラウンジサービスを利用可能
国内旅行保険は最高5,000万円、海外旅行保険は最高1億円
JCB法人ゴールドは、補償額の高い国内・海外旅行傷害保険が付帯します。さらに航空機遅延保険、ショッピング保険も用意されています。
国内旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 | 航空機遅延保険 | ショッピング保険 |
---|---|---|---|
最高5,000万円 (自動付帯) |
最高1億円 (利用付帯分5,000万円 自動付帯分5,000万円) |
2万円~4万円 (国内・海外) |
最高500万円 (国内・海外利用) |
海外旅行保険の補償額は最高1億円と手厚く、プラチナカードクラスの補償額となっています。旅行代金などをカード決済することで保険が適用される利用付帯分と、カードを所持していれば特に手続きなしに適用される自動付帯分とが設定されています。
利用付帯条件が満たされるには、旅行のツアー料金や航空機のチケット代、空港までの公共交通機関料金などのいずれかをカード払いにしておく必要があります。可能な限り事前にカード利用をして、利用付帯分も適用されるようにしましょう。
航空機遅延保険とは、航空機の欠航などによる損害を補償するものです。たとえば航空機が遅れて乗り継ぎの便に乗れなかった場合、宿泊費や食事代として最高2万円が、手荷物が紛失した場合は最高4万円の保険金が支払われます。海外旅行の備えとして役に立つ保険です。
JCB一般法人カードのショッピング保険は、海外利用についてのみ100万円の補償がありました。ゴールドでは国内・海外利用をカバーするようになり、補償額は500万円に増額されています。
海外ショップでのカード利用でポイントが2倍もらえる
カード利用金額に応じて付与されたポイントは、「Oki Doki ポイント」として好みの商品と交換できます。ポイント還元率はビジネスカードとしては標準的な0.49%ですが、海外店舗での利用で2倍のポイントが付与されます。
ポイントアップ条件は、会員専用WEBサービス「MyJCB」を登録の上、JCB海外加盟店でカード決済をすること。なお、海外のオンラインショップ利用でもダブルポイントが適用されます。
もう一つ、提携店でのポイント優待もあります。Amazon、昭和シェル石油、ローチケHMV、JCBトラベルなどのショップでポイントアップが可能です。
たとえばAmazonでは、利用代金確認がネットで可能になる「MyJCB」を登録していればポイントが3倍もらえます。(「MyJCB」未登録でもポイントは2倍になります)提携店をよく利用している方にはたいへんお得なシステムです。
全国主要33空港、ハワイの空港ラウンジの利用
JCB法人ゴールドの付帯特典として、空港ラウンジサービスがあります。本カードを持つ法人代表者・個人事業主だけではなく、追加カードを所持する従業員もラウンジを利用可能です。ラウンジが利用できるのは以下の33空港です。
- 国内空港 全国の主要33空港
(例:新千歳、成田国際、羽田、中部国際セントレア、大阪国際、関西国際、福岡) - 海外空港 ハワイ (ダニエル・K・イノウエ国際空港)
一般カードランクでは空港ラウンジサービスが付帯しないものがほとんどです。そのため、空港ラウンジが使えるとゴールドならではのプレミアム感を実感できます。国内出張の多い方は活用度の高い特典です。
JCB法人ゴールドの審査と発行日数
JCB法人ゴールドは、他のカードと比べると審査がやや厳しいという声があります。申し込みに必要な書類は以下の通りです。
- 法人の場合:登記簿謄本、法人代表者の本人確認書類
- 個人事業主の場合:本人確認書類
登記簿謄本は6カ月以内に発行されたものを用意します。決算書類や確定申告書は不要ですが、審査によって提出を求められる場合もあります。
申し込みからクレジットカード発行までには約2~3週間程度必要です。ビジネスカードの発行日数は3週間程度というものが多いので、ほぼ標準的な発行日数です。
JCB法人ゴールドを利用するメリットとデメリット
JCB法人ゴールドのメリットとして、JCBブランドの信頼性と優れた付帯サービスが挙げられます。目立ったデメリットのない優秀なカードです。
あえてデメリットを挙げるなら「海外ではVISAやMastercardよりも利便性が劣る」ということがあります。世界での加盟店数は、VISAやMastercardの方が圧倒的に多いからです。
メリット | デメリット |
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JCBは日本生まれの国際ブランドであり、国内では加盟店が多いのですが、海外ではJCBが使えないお店もあります。アジア各国やハワイなど、日本人がよく訪れる地域には加盟店が多く、その他の国では多少利便性が落ちます。海外出張が多いという場合は、サブのカードとしてVISAあるいはMastercardのカードを作っておくと安心です。
JCB法人ゴールドのその他の情報
- 追加カードは発行枚数制限なし、年会費は初年度無料、1枚につき3,300円(税込)
- ETCカードの発行枚数制限なし、年会費無料
- 支払い方法:一回払い、二回払い
- 会員用Webサービス、Web利用明細書サービス利用可能
- 福利厚生サービス「福利厚生倶楽部」入会金無料、月会費優待あり
- JCBタクシーチケット、JCBギフトカード購入可能
- JCBトラベル(会員専用旅行会社)、じゃらんコーポレートサービス利用可
- ゴルフエントリーサービス 全国1,200のゴルフ場予約が可能
- 無料電話健康相談、人間ドック優待、健康チェックサービス利用可能
また、JCBの法人カードは「利用額によってマイルを貯めること」も、「貯めたOki Dokiポイントをマイルに移行すること」もできません。カード利用額はできるだけマイルで還元させたい、という方には不向きなカードです。