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接待交際費の上限目安・会議費との違い・福利厚生費との区別など

2021/04/23

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接待交際費とは

接待交際費とは

「接待交際費」は、業務を円滑に行うためのオモテナシや人付き合いにかかった費用を計上するための科目です。たとえば、以下のような費用を接待交際費として計上します。

接待交際費の具体例

  • 取引先との会食代
  • 得意先とするゴルフや旅行などの交遊代
  • 得意先が主催するパーティーの参加費
  • 顧客へ贈ったお歳暮代やお中元代
  • 事業関係者が結婚した際のお祝い金

従業員との飲食代については、一部の人だけで飲食した場合は、接待交際費として計上します。ただ、全従業員が対象となるような新年会や忘年会などの飲食代は、福利厚生費として計上しましょう。(詳細は後述)

接待交際費はいくらまで計上できる?

交際費における法人と個人事業主の違い

法人 個人事業主
勘定科目 交際費 接待交際費
上限等 あり*
(資本金1億円以下の法人の場合、
上限800万円 or 接待飲食費の50%)
なし

*法人の規模によって規定が異なる

法人は、個人事業主の接待交際費にあたる「交際費」に上限などの規定が設けられています。一方、個人事業主には、「接待交際費」として処理できる金額に規定はありません。とはいえ、事業に関係のない支出を接待交際費とすることはもちろんできません。

接待交際費の目安は?

上限などの規定がないとはいえ、一般的な金額感を知っておきたい事業主向けに、政府統計のポータルサイト「e-Stat」で公表されている「中小企業実態基本調査」を参照し、平均金額を算出しました。

この調査によると、従業員5人以下の法人企業が、交際費として計上している平均額は、年間約60万円です。ただ、これはあくまでも法人の統計です。事業内容や規模によっても金額が大きく異なるので、1つの参考程度に留めておいてください。

会議費ってなに?

「会議費」の科目は本来、交際費に上限などがある法人が、交際費の合計金額を減らすために用います。接待交際費に上限のない個人事業主が、わざわざ会議費を使って区別する必要はありません。

ただし個人事業主でも、外部で少額の打ち合わせが多く、接待交際費が膨らんでしまうこともあるでしょう。接待交際費はチェックの厳しい科目ですから、このような場合は「会議費」の科目を追加し、決算書の見栄えを整えるのも一手です。

会議費として計上できる費用は、ざっくりと以下の2つに大別できます。

会議費として処理できる費用

会議のために要した費用 飲食代など
金額 全額(5,000円超える費用でもOK) 1人5,000円以下
主な例
  • 会場使用料
  • 会議で出すお弁当代、茶菓子代
  • プロジェクター使用料
  • 取引先との会食代(接待目的でもOK)
  • 得意先に差し入れるお弁当代
  • 飲食店で提供されるお土産代

*法人の規模によって規定が異なる

5,000円以下の飲食代で、なおかつ、接待の相手が「社外の人」である場合は、会議費で処理できます。社内の人だけの飲食代は、5,000円以下であっても原則として会議費で計上できません。

領収書が出ない場合は出金伝票を使う

経費を計上する際は、領収書を保存しておくことが一番ですが、領収書が出ない場合もあります。接待交際費でいうと、割り勘やお祝い金を渡した場合などがそうです。そのようなときは、自身で「出金伝票」に詳細(以下参照)を記入しておきましょう。

出金伝票の記入例(ご祝儀を渡した場合)

出金伝票の記入例 - ご祝儀を渡した場合

ただ、出金伝票は自分で記入するものなので、領収書よりも信憑性が低いです。そのため、接待交際費を計上する際に出金伝票を使う場合は、信憑性を高めるため、以下のようなものを合わせて保存しておくとよいでしょう。

  • 結婚式でお祝い金を渡した場合…招待状、案内状
  • お葬式で香典を渡した場合………香典袋のコピー、会葬礼状

接待交際費と福利厚生費の違い

接待交際費と似ている科目に「福利厚生費」があります。福利厚生費は、従業員に働きやすい環境を提供するために要した費用を指します。従業員を雇っていない場合は、関係ありません。

たとえ従業員に対しての出費であっても、対象者が限られている場合や、常識の範囲を超えるような金額であった場合は、福利厚生費として認められません。

福利厚生費の具体例

  • 全従業員を対象とした新年会、忘年会
  • 従業員へ渡す結婚祝、出産祝
  • 50%以上の社員が参加する社員旅行(4泊5日以内)

お祝い金や香典は、渡す相手によって処理が異なります。取引先の場合は「接待交際費」で、従業員の場合は「福利厚生費」として処理します。

接待交際費の記帳方法

接待交際費は、特に税務署のチェックが厳しい科目です。記帳の際は、摘要欄に取引相手の名前や人数を記入しておきましょう。

たとえば、取引先であるA社のXさんと会食をして、飲食代2万円を現金で支払った場合は以下のように記帳します。

単式簿記の記帳例

日付 接待交際費 摘要
20XX年11月23日 20,000 A社Xさん 会食

確定申告で、青色申告特別控除の55万円・65万円控除をねらう人は、以下のように複式簿記で記帳する必要があります。

複式簿記の記帳例

日付 借方 貸方 摘要
20XX年11月23日 接待交際費 20,000 現金 20,000 A社Xさん 会食

まとめ

取引先との会食やゴルフなど、事業で必要な人付き合いのために使った出費は、「接待交際費」として経費に計上することができます。

接待交際費のポイント

社交の対象 事業に関わる人(取引先、得意先、顧客、同業者など)
上限 個人事業では上限なし
主な例
  • 取引先との会食代
  • 一部の従業員との飲食代
  • 得意先とするゴルフや旅行などの交遊代
  • 得意先が主催するパーティーの参加費
  • 顧客へ贈ったお歳暮代やお中元代
  • 事業関係者が結婚した際のお祝い金

接待交際費は、税務署に目をつけられやすい科目です。領収書の保存はもちろん、領収書が出ない場合は出金伝票を使うなど、できるだけ証憑になる書類を残しておきましょう。記帳の際は、摘要欄に相手や人数を記入しておくと安心です。

 
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