ビジネスカードを申し込む時には、必ず「本人確認書類」が必要となります。審査の時に必要となる書類とその取得方法、カード発行までの流れについてまとめました。
ビジネスカードの審査で用意する書類
どのビジネスカードでも、本人確認書類の用意は必須です。自分で用意する書類としては、本人確認書類だけと言うビジネスカードも少なくありません。例外として、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードだけは「審査通過後に本人確認書類を提出する」という手順になっています。
自分で用意する書類 |
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カード発行会社が用意する書類 |
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場合により必要となる書類 |
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入会申込書と口座振替依頼書は、カード会社が用意してくれます。Webでの申し込み後に手元に郵送される書類を記入して返送します。
申請者の本人確認書類
本人確認書類の種類には以下のようなものがあります。
本人確認書類 | 注意事項 |
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運転免許証または運転経歴証明書 | 変更情報がある場合は両面をコピー |
パスポート | 写真と現住所のあるページをコピー |
健康保険証と現住所が確認できる書類 (補完書類) |
カードの場合は両面をコピー |
マイナンバーカード | マイナンバーのないカード表面をコピー マイナンバー通知カード(写真なし)は不可 |
住民票の写し | 発行日から6ヶ月以内のもの マイナンバーが書かれている場合は塗りつぶしておくこと |
在留カード・特別永住者証明書 | 変更情報がある場合は両面をコピー |
これらの本人確認書類からいずれか1つを選んで提出します。コピーを送付するほかに、アップロードして提出することができる場合があります。
住民票は、役所に行ってもらえるのが「住民票の写し」です。「住民票の原本」は役所に保管されているので、受け取ることはできません。役所に行って住民票の写しを取得する場合は、マイナンバーを記載するかどうかを選択できるので、マイナンバーを記載しないものを希望しましょう。
補完書類が必要となる場合がある
補完書類とは、氏名や住所を確認するために必要となる書類です。補完書類が必要となるケースには以下のようなものがあります
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- 本人確認書類に記載の住所が、申し込みフォームに入力した住所や入会申込書に記入した住所と異なる場合
- 個人事業主の本人確認書類として「健康保険証」を提出する場合
いずれの書類も、発行日から6ヶ月以内のものをコピーして提出します。
補完書類の種類(現住所が確認できる書類)
- 公共料金の領収書
(電話会社 / 固定電話のみ、電力会社、水道局、ガス会社、NHK発行のもの) - 国税または地方税の領収書または納税証明書
- 社会保険料の領収書
入会申込書
カード発行会社が用意する入会申込書は、Webでの申し込み後に送られてきます。記入後、必要書類と共に返送します。
申し込みフォームの内容だけでカード審査を行い、入会申込書を出さずに発行まで進むビジネスカードもあります。たとえば、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはスピード発行をうたっており、入会申込書のやりとりを省くことで最短4日間での発行を実現しています。
口座振替依頼書
口座振替依頼書も入会申込書と同様にカード会社指定のものとなります。金融機関届出印を用意しましょう。引き落とし口座の設定がカード発行後で良いものもあります。この場合は、カード入手後にすみやかに口座設定をします。
条件により必要となる書類
カードの種類や申し込みの条件によって必要書類がプラスされる場合があります。たとえば、ショッピング利用枠を大きく希望するような時に、財務状況がわかる書類を提出するカードがあります。個人事業主の場合、前年の確定申告書でOKです。
ショッピング利用枠200万円以上を希望する場合
- 「確定申告2期分の資料を用意」(ライフカードビジネス)
所得証明書
個人事業主であればキャッシング機能を使えるビジネスカードがあります。申し込み時にキャッシングを希望する場合、所得を証明する書類の提出が必要となります。個人事業主は、前年の確定申告書で構いません。
確定申告書を無くしてしまった場合などは、所得証明書を発行することもできます。所得証明書は、区市町村の役所で取得します。自治体によって呼称は異なり、「収入証明書」や「課税証明書」という呼ばれる場合があるので注意しましょう。手数料が200~300円程度かかります。
営業許可書
カード発行会社によっては、営業許可証等のコピーが必要な場合があります。このほか、審査の結果に応じて追加書類の提出を求められることがあります。
申し込みから発行までは約3週間
申し込みから手元に届くまでの日数はカードによって異なりますが、おおむね3週間ほどです。入会審査の結果は、メールで通知されます。
ビジネスカード発行の流れ
- Webの申し込みフォームを入力
※申し込みフォームの内容で審査を行うカードもあり
↓ - 入会申込書、口座振替依頼書が郵送される
↓ - 入会申込書、口座振替依頼書を記入・捺印、必要書類を同封の上返送
↓ - カード発行会社による入会審査
↓ - 自宅にカードが到着
申し込みの手順はカードによって多少異なりますが、流れはこのようになっています。審査がスムーズに進むためにも、提出書類には不備がないように注意してください。
申し込みフォームの入力は、どのカードも約10分ほどで終わります。住所や氏名などに加え、業種や営業年数など事業に関わる項目もあります。
カードによっては、申し込みフォームにサービスやオプションについての確認項目が設けられています。この場合、申し込みの段階で利用希望を伝えることが可能です。
申し込みフォームで希望できるビジネスカードの機能の例
- キャッシング機能
- ショッピング利用枠
- 追加カード発行枚数
- ETCカード発行枚数
これらのサービスは、カード発行後に申請することも可能です。キャッシング機能を希望したり、ショッピング利用枠を大きめに希望したりすると、審査に時間がかかる場合があります。