オリコのビジネスカード、EX Gold for Bizが2018年10月にスペック変更を行いました。変更点を紹介します。
目次
EX Gold for Bizのスペック変更点
今回、EX Gold for Bizで変更されるポイントは6点です。
- 「EX Gold for Biz iD×QUICPay」から「EX Gold for Biz」にカード名称を変更
- カードデザインを変更
- iD・QUICPayの付帯を終了、VISAまたはMasterCardのコンタクトレス決済を採用
- 国内、韓国、ハワイの空港ラウンジサービスを付帯
- 福利厚生サービスが「ベネフィット・ステーション」に変更
- 電話による通訳サービス、「365通訳」を終了
電子マネー「iD」「QUICPay」一体型カードではなくなる
EX Gold for Bizは電子マネーiDとQUICPayの両機能を搭載していましたが、今後は付帯しなくなります。それにともない、正式名称も「EX Gold for Biz iD×QUICPay」から「EX Gold for Biz」に変わります。
すでにカードを利用している既存会員は、次回のカード更新までiDとQUICPayをそのまま使うことができます。次回更新のタイミングで、iDとQUICPayが使えなくなるようです。
VISAまたはMasterCardのコンタクトレス決済を利用できる
上述の通りiDとQUICPayの付帯を外すものの、「コンタクトレス決済は可能」とアナウンスされています。EX Gold for Bizは国際ブランドをVISA、もしくはMastecardから選べるため、選択したブランドのコンタクトレス決済を利用することになります。
- VISA タッチ決済 (Visa payWave)
- Mastecardコンタクトレス
VISAのタッチ決済もMastecardコンタクトレスも、iDとQUICPay同様の後払い式電子マネーです。チャージの必要はありません。使い方もほぼ同じで、一瞬で会計がすみます。
ただし、両者とも日本国内ではまだ対応店舗が少ないのが難点です。iDやQUICPayのように、電子マネーに対応している店舗であればだいたい利用できる…というわけにはいきません。たとえばコンビニでは、ローソンでは使えるものの、セブンイレブンやファミリーマートなどは未対応です。そのかわり、どちらのコンタクトレス決済も海外では利用できる店舗が多くなります。
VISAのタッチ決済・Mastecardコンタクトレスの代表的な加盟店
VISA タッチ決済 | Mastecardコンタクトレス |
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iDとQUICPayは日本独自の電子マネーであり、外国人旅行者のほとんどは使っていません。外国の方が利用できるVISAのタッチ決済とMastecardコンタクトレスの加盟店は、今後多くなることが見込まれます。
ビジネスカードとApple Pay、Suica・iD・QUICPayの関係を整理しよう
カードデザインはゴールドに一新
旧カードデザイン | 新カードデザイン |
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※新しいデザインのカードにもVisaの選択肢はあります。
EX Gold for Bizのカード券面は、ゴールドとブラウンのデザインでした。今回そのデザインが一新され、ゴールドのシンプルな券面になります。ちらっと見えた時にもすぐゴールドカードとわかるデザインです。
裏面にあったiDとQUICPayのロゴマークは外れ、VISAまたはMasterCardのコンタクトレス決済のマークが加わります。ICチップが表面左に、VISAまたはMasterCardのロゴは右下に入ります。
国内、韓国、ハワイの空港ラウンジサービスが付帯
EX Gold for Bizも空港ラウンジサービスが付帯するようになります。利用できる空港は、国内の主要空港をはじめ、韓国とハワイにあります。
国内(19空港) | 新千歳空港、秋田空港、仙台空港、新潟空港、成田空港、羽田空港、富士山静岡空港・中部国際空港、関西空港、大阪国際空港、岡山桃太郎空港・長崎空港・高松空港、松山空港、福岡空港、熊本空港、大分空港、鹿児島空港、那覇空港 |
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韓国 | 仁川国際空港 |
ハワイ | ダニエル・K・イノウエ国際空港 |
ビジネスゴールドカードなのに空港ラウンジがない、という点がEX Gold for Bizのデメリットでしたが、改善されました。同じオリコから出ている「オリコ ビジネスカード Gold」と共通の空港ラウンジサービスとなっています。
福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」利用可
オリコは福利厚生サービスとして、リソルライフサポートの運営する「ライフサポート倶楽部」を提供してきました。これが終了し、今後は、ベネフィット・ワン運営の「ベネフィット・ステーション」を利用できるようになります。
ベネフィット・ステーションのサービス内容・提携施設
トラベル | スポーツ・健康 | 育児・介護 | その他 |
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ベネフィット・ステーションは、利用者が使いやすいサービス体制に力を入れています。国内・海外のホテルやパッケージツアー、ゴルフ場やレジャー施設、介護や育児サービスなど多彩なジャンルがあります。
利用できるサービスの例
- 国内外のホテル、直営宿泊施設の利用料を優待割引
- 温泉などの無料招待、フィットネスジムの料金割引
- 介護に関する補助金、住宅購入特典
なお、ベネフィット・ステーションの会費は、下記のようになっています。
ベネフィット・ステーションの月会費(社員数100名以下の場合)
プラン | 月会費(税込) |
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学トクプラン | 1人あたり1,320円 |
得々コース | 1人あたり1,000円 |
※ビジネスカード会員は入会金10万円が無料
これまでのライフサポート倶楽部では、従業員1人あたり年会費3,600円が必要でした。今後は月ごとに会費を支払うことになります。月会費であれば、従業員数が変動してもフレキシブルに対応できます。