三井住友ビジネスカード プラチナ(以下、三井住友プラチナ)は、法人を対象とするビジネスカードです。最高ランクのステータス性を持つプラチナカードです。
目次
三井住友ビジネスカード プラチナの基本情報
年会費(税込) | 実質還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
55,000円 | 0.5% | ![]() ![]() |
ショッピング枠 | キャッシング枠 | 締日と支払日 |
最高500万円 | 0~30万円 (海外のみ) |
15日締め・翌月10日払い or 月末締め・翌月26日払い |
三井住友プラチナは、信頼性の高い三井住友カードの中でも最高スペックを備えるビジネスカードです。プラチナならではのプレミアムな付帯特典も魅力です。
三井住友ビジネスカード プラチナの特徴
- 三井住友のオリジナルカードである法人向けステータスカード
- プライオリティ・パスやコンシェルジュサービスなどが付帯
- 補償額1億円の国内・海外旅行傷害保険、航空機遅延保険も付帯
三井住友ブランドで最高ランクの法人向けカード
三井住友カードで最上位の法人向けカードである三井住友プラチナ。中小企業向けのビジネスカードであり、個人事業主は申し込むことができません。カード使用者の目安は20名以下となっています。
VISA、Mastercardの2枚持ちも可能です。2枚を申し込んだ場合、年会費は2枚で税込
60,500円と格安になります。
カード発行会社からの招待状(インビテーション)は不要で、申し込みは公式サイトなどから自由に行えます。と言っても、最高級のカードだけあって審査通過は簡単ではありません。
三井住友カードからは、「三井住友ビジネスカード for Ownersプラチナ」というビジネスカードも発行されています。こちらは法人代表者・個人事業主対象のビジネスカードであり、法人であればどちらも申し込むことが可能です。両者の違いは後で紹介しましょう。
24時間365日対応のコンシェルジュサービス
プラチナカードならではのサービスとして、会員専用のコンシェルジュサービスがあります。コンシェルジュは、年中無休で活躍してくれる専属の秘書のような存在。コンシェルジュにサポートしてもらえる内容には、以下のようなものがあります。
- 航空券、新幹線チケットなどの予約手配
- 国内・海外のホテルや旅館の手配
- 接待や打ち合わせに利用するレストランの手配
- 取引先への手土産、花などのギフト手配
- 海外出張先の情報提供
- イベントや映画、観劇などのチケット手配
- ゴルフコースなどの予約
会食の店について相談すると、予算や参加人数、場所、利用目的などの要望に合わせて候補を挙げてくれます。店の選定にはあれこれ迷うことも多いものですが、コンシェルジュに任せることができれば安心です。店選びに費やす時間も節約できます。
また、人気のホテルは個人で問い合わせてもなかなか予約が取れないこともあるでしょう。この場合、コンシェルジュを通すと部屋を確保できることがあります。これは、プラチナカード会員用の枠をカード会社がキープしているためです。コンシェルジュサービスを使うことで会員専用枠を利用できるようになります。
海外空港ラウンジサービス、プライオリティ・パスが無料付帯
プライオリティ・パスは、海外へ行く機会の多い人にとって憧れの海外空港ラウンジサービスです。対象となる空港ラウンジは世界1,300カ所以上。搭乗までの空き時間をラウンジでゆったり過ごすことができます。
プライオリティ・パスのラウンジはVIP専用ラウンジとなっています。利用できる人が多くはないので、混雑とは無縁です。パスタなどの温かい食事やアルコール類なども用意されています。プライオリティ・パス利用には航空会社や座席のクラス指定などはなく、LCCでも乗り継ぎの空港でも入室できます。
プライオリティ・パスの利用には、事前の申し込みが必要です。三井住友プラチナを手に入れた後にあらためて申し込みをしましょう。カード特典となっているのは「プレステージ会員」で、本来であれば約45,000円かかる年会費も不要です。プライオリティ・パスの申し込みから発行まで10日前後かかるので、海外へ行く予定がある場合は早めに申し込むことをおすすめします。
提携レストランのコースが1名分無料に
三井住友プラチナには「プラチナグルメクーポン」という特典があります。これは、提携レストランで食事をした場合に1名分が無料になるサービスです。提携店舗で2名以上のコース料理を予約した場合に使えます。全国約110軒の一流レストランや料亭が対象店舗となっています。
ビジネスでの接待や会食の場面で利用価値の高い特典です。クーポンは年2回の発行で、3月末と8月末に送付されます。
三井住友ビジネスカード プラチナの付帯保険
三井住友プラチナには補償の大きい海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。国内・海外とも補償額は最高1億円と、ビジネスカードの付帯保険では最高ランクです。カードを所持していれば保険が適用される自動付帯であり、利用するために手続きなどをする必要はありません。海外旅行傷害保険には、家族特約が付いていることも大きなポイントです。
国内旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 | ショッピング保険 | 航空機遅延保険 |
---|---|---|---|
最高1億円 (自動付帯) |
最高1億円 (自動付帯) |
最高500万円 (国内・海外利用) |
最高4万円 (国内・利用付帯 海外・自動付帯) |
ショッピング保険も充実しています。ゴールドカードでは最高300万円の補償だったショッピング保険は、500万円まで大きくなります。
航空機遅延保険は、搭乗予定の飛行機が遅れて乗り継ぎができなかったり、宿泊が必要となったりした時に適用となる保険です。手荷物の盗難・紛失の際も補償があります。たとえば、手荷物が盗難にあって衣類や生活用品を新たに購入した場合、最高で4万円が支払われます。
海外キャッシング機能など旅行関連サービスが充実
三井住友プラチナには、プライオリティ・パスや旅行保険以外にもさまざまなトラベルサービスが付帯します。一例を挙げてみましょう。
- 海外キャッシングは30万円まで可能
- 「プラチナホテルズ」国内約50軒のホテル・旅館で割引優待、アップグレード
- 「国内空港ラウンジサービス」国内主要空港のラウンジ利用可、同伴者1名も無料
- 一流ホテル・旅館宿泊予約プランを割引優待
- 手荷物宅配サービス
- 海外レンタカー優待サービス
法人利用のビジネスカードには、キャッシング機能のついているものが多くはありません。海外では両替をするよりもATMでキャッシングをした方がお得になることも多いため、海外キャッシング機能があるのは大きなメリットです。
これ以外にも、国際ブランド「VISA」「Mastercard」のプラチナ特典が利用できます。VISAであれば企画旅行の割引特典などが、Mastercardであればホテル宿泊優待なども利用可能です。
カード利用特典でギフトカードがもらえる
「カード利用プレゼント」は、6ヵ月間のカード支払い金額合計が50万円以上の場合にもらえるプレゼントです。6ヵ月間のカード支払い額の0.5%にあたる三井住友カードVJAギフトカードが、ポイント付与とは別に年2回プレゼントされます。
もらえるギフトカードは、2,000円~最高30,000円です。6ヵ月で600万円以上の利用額があれば、最高額の30,000円分のギフトカードを得られます。1年間では60,000円になるので、年会費よりも還元額の方が多くなるという結果になります。
6ヵ月間のカード利用額とプレゼント額
- 50万円の場合 ギフトカード2,500円
- 600万円の場合 ギフトカード30,000円
半年で600万円、1年で1,200万円のカード利用は、限られた人でないと難しいかもしれません。しかし、実現すれば大きな還元となります。なお、キャッシング利用分や年会費の支払いなどは対象とならないので注意が必要です。
三井住友ビジネスカード プラチナの審査と発行日数
三井住友プラチナの申し込みは、インビテーションを必要としません。希望すればいつでも公式サイトから申し込むことができます。審査に通るかどうかは別ですが、インビテーションがなければ門前払いのカードと比べると、間口の広いカードと言えるでしょう。
申し込み対象は、会社設立後3年以上の法人です。審査には、ゴールドカードでは必須ではなかった決算書類2期分が必要です。会社の業績が審査対象となり、慎重に審査が行われるとみられます。
三井住友ビジネスカード プラチナの審査必要書類
- 履歴事項全部証明書(登記簿謄本) ※発行日より6ヵ月以内
- 決算書類(直近2期分)
- 法人代表者の本人確認書類(運転免許証など)
審査に通過してからビジネスカードが届くまでの日数は約3~4週間となっています。ビジネスカードとしては一般的な発行日数です。
三井住友ビジネスカード プラチナのメリットとデメリット
プラチナカードにふさわしいスペック、ステータス性、付帯サービスがそろっている三井住友プラチナ。デメリットは年会費が高額であること、審査基準が厳しいことなどが挙げられます。
メリット | デメリット |
---|---|
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55,000円という年会費や審査基準の高さは、プラチナカードの中では突出しているわけではありません。入会できれば、付帯特典を存分に活用することで元が取れることでしょう。
ただ、同じ会社の「三井住友ビジネスカード for Ownersプラチナ」と比較すると、やや機能面で物足りないと感じられるかもしれません。両者の違いをまとめてみました。
三井住友ビジネスカード プラチナと三井住友ビジネスカード for Ownersプラチナの違い
電子マネー対応や支払い方法などいくつかの点で、三井住友Ownersプラチナの方が選択肢が増えています。決算書二期分を必要とする三井住友プラチナより、入会申し込みのハードルも低そうです。
プライオリティ・パス付帯の違いがありますが、三井住友Ownersプラチナには「メンバーズセレクション」の1つとしてプライオリティ・パスを選ぶことが可能です。
三井住友ビジネスカード プラチナのその他の情報
- 追加カードは発行枚数無制限、年会費5,500円/枚(税込)
- ETCカードは複数枚発行可能、年会費無料
- 支払口座は法人名義口座、支払い方法は一回払いのみ
- 締め日と支払日を2通りから選択可能
- 「プラチナオファー」プラチナ会員限定のイベントやプロモーションに参加できる
- 宝塚歌劇、USJ、ゴルフトーナメント観戦等のチケットプレゼントや優先販売あり
- 国内ゴルフエントリーサービス 700コースの平日プレー予約を代行
- 通信販売カタログ「ホームショッピング」の特選品を購入時、5%割引
- 福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」月会費割引
- VISA、Mastercardのビジネスカードに付くプラチナ特典を利用可能
メンバーズセレクションは、年に1回好きなサービスを無料で利用できるという特典。三井住友プラチナには付帯しないサービスです。三井住友 Ownersプラチナのメンバーズセレクションには、プライオリティ・パス以外に「高度な健康相談」や「グルメ食材のプレゼント」などの選択肢が用意されています。