iPhoneやApple Watchで使える決済サービス、Apple Pay。ビジネスカードを登録することができれば、経費の支払いをiPhoneでスピーディーにすませることが可能です。Apple Payの利用方法や、登録できるビジネスカードを紹介します。
目次
Apple Payに対応しているカードブランド
Apple Payは、カードの国際ブランドによって対応が異なります。また、発行会社やカードの種類によってサービスに対応していない場合もあるので注意が必要です。
Apple Payについてご存知ない方はこちらを参照してください。
ビジネスカードとApple Pay、Suica・iD・QUICPayの関係を整理しよう
Apple Payに対応しているカードブランド
- JCB
- Mastercard
- American Express
- VISA(一部のサービスに未対応)
VISAで未対応のサービス
国際ブランドがVISAのカードは、Apple Payに登録することは可能ですが、すべてのサービスに対応しているわけではありません。
VISAで利用できないサービス
- アプリ上の決済
- Web上の決済
- WalletアプリでのSuicaの利用(Walletアプリを使ってのSuicaチャージはアプリ内決済となるため)
VISAのカードでは、実店舗での決済のみApple Payが利用できることになります。WalletアプリでのSuicaチャージはできませんが、Suicaアプリに登録したクレジットカードからチャージが可能なので、この点は心配しなくても大丈夫です。
VISAカードがApple Payでできること・できないこと
Apple Payに登録できるビジネスカード
Apple Payに対応しているカード発行会社は多いのですが、その会社のクレジットカードがすべてApple Payに登録できるわけではありません。ビジネスカードでは対応しているものが限られています。
Apple Payに登録できるビジネスカード
三井住友 Owners | オリコEX Gold | アメックス グリーン |
楽天ビジネス | セゾン プラチナ |
|
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カード デザイン |
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年会費 (税込) |
1,375円 初年度無料 |
2,200円 初年度無料 |
13,200円 | 13,200円 | 22,000円 |
2020年9月時点
楽天ビジネスカードは、一般向けのクレジットカード・楽天プレミアムカードの追加カードとして発行されます。楽天プレミアムカードの年会費11,000円 + 追加カードである楽天ビジネスカードの年会費2,200円が必要です。
「対応電子マネー」の欄には入っていませんが、電子マネーのSuicaは、手持ちのカードとは関係なくApple Payで利用できます。どのカードからでもSuicaにチャージ可能です。Apple PayでSuicaを使うには、お手持ちのSuicaカードをApple Payで読み込むか、Suicaの専用アプリから発行手続きを行います。
Apple Payを使えるApple端末
日本向けのApple端末では、以下の機種でApple Payが利用できます。
- iPhone 7以降の機種
- Apple Watch Series 2 以降の機種
海外のiPhoneやApple Watchを日本で使う場合、国内のApple Payは使えないので注意が必要です。なお、交通機関や店舗ではなく、アプリ上・Web上での決済に限ればiPhone6、iPhoneSE、Apple Watch Series 1でもApple Payを使うことができます。
それでは、Apple Payに登録できるビジネスカードを個々に見ていきましょう。ここでは、特に対応する電子マネーに注目して紹介します。
三井住友ビジネスカード for Owners
対応電子マネー | 年会費(税込) |
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iD | 1,375円 初年度無料 |
三井住友カードのプロパーカードである三井住友ビジネスカード for Owners。個人事業主・中小企業の代表者が申し込めるビジネスカードです。三井住友カードはiDが割り振られているため、全国のiD加盟店でApple Payが利用できます。もちろん、iD決済だけでなく、Apple Payによるカード決済も可能です。
クラシックカード(一般カード)では年会費が初年度無料、翌年度からは1,375円と手頃な料金です。キャッシング機能や海外旅行傷害保険、ショッピング保険も用意されている、使い勝手の良い一枚です。
オリコ EX Gold for Biz
対応電子マネー | 年会費(税込) |
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Visaタッチ決済 or Mastercardコンタクトレス | 2,200円 初年度無料 |
オリコ EX Gold for Bizは、個人事業主用と法人用があるビジネスカードです。「for Biz S」が個人事業主用で、「for Biz M」が法人用です。
どちらのカードにも、電子マネーiDとQUICPayが搭載されていましたが、2018年10月のスペック変更により、iDとQUICPayの搭載は無くなりました。代わりに、Visaの場合はVisaタッチ決済、Mastercardの場合はMastercardコンタクトレスが利用できます。
ゴールドカードですが、年会費は初年度無料・翌年度以降2,200円とコストを抑えて使うことができます。ショッピング利用枠の上限が300万円と大きいことに加えて、ポイント還元率も0.6%~1.1%と高還元率のカードです。
アメリカン ・エキスプレス・ビジネス・カード
対応電子マネー | 年会費(税込) |
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QUICPay | 13,200円 |
アメリカン ・エキスプレス・ビジネス・カードは、アメックスのプロパーカードであるビジネスカードです。個人事業主、法人代表者のどちらも申し込むことができます。グリーンカード(一般カード)でも年会費は13,200円と高額で、ステータス性の高いカードです。
アメックスはApple Payに対応しています。電子マネーはQUICPayが割り当てられるので、全国のQUICPay加盟店で利用可能です。トラベル関連サービス、ポイントプログラム、さまざまな補償サービスが備わった高スペックのカードです。
楽天ビジネスカード
対応電子マネー | 年会費(税込) |
---|---|
QUICPay | 13,200円 |
年会費は、楽天プレミアムカードの年会費11,000円+楽天ビジネスカードの年会費2,200円を合算したものです。
楽天ビジネスカードは先述したとおり、楽天プレミアムカードの追加カードです。楽天ビジネスカードだけを申し込むことはできません。必ず楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードをダブルで所持することになります。
Apple Payで電子マネーを使う場合、QUICPayを利用できます。ただし、楽天ビジネスカードは国際ブランドがVISA限定のため、店頭決済のみが利用可能です。(楽天プレミアムカードはVISA、JCB、Mastercardのいずれかを搭載できます)
楽天市場での買い物などに優遇がある楽天スーパーポイントを貯めることができます。還元率は1%と高率で、ビジネスカードの利用分は個人用のプレミアムカードに集約できるので、かなりのバックが期待できます。海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」など特別なサービスが付帯するのもメリットの一つです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
対応電子マネー | 年会費(税込) |
---|---|
QUICPay | 22,000円 |
こちらは先述のアメックスビジネスと異なり、クレディセゾンが発行するアメックスの提携カードです。年会費は22,000円と安くはありませんが、プラチナカードとしてはたいへん入手しやすいカードです。インビテーション(招待)も不要です。
電子マネーはQUICPayを使うことができます。年間200万円の利用があれば翌年の年会費は11,000円と優遇されるシステムもあり、ステータスやスペックなどを考えるとお得なカードです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
三井住友 Owners | オリコEX Gold | アメックス グリーン |
楽天ビジネス | セゾン プラチナ |
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カード デザイン |
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年会費 (税込) |
1,375円 初年度無料 |
2,200円 初年度無料 |
13,200円 | 13,200円 | 22,000円 |