ビジネスカードは事業費決済のために利用するクレジットカードです。そのため、基本的に従業員以外に追加カードを発行することはありません。しかし、ビジネスカードとしてだけでなく個人用カードとしても使えるものの中には、家族用のカードを申し込めるものがあります。
家族カードが発行できるビジネスカード
セゾンパールとセゾンプラチナは、どちらもクレディセゾン発行のアメックス提携カードです。この2枚のカードは、どちらも個人利用ができるカードです。
セゾンプラチナは、カード名称に「ビジネス」と入っていますが、ビジネス専用のカードではありません。両カードとも、個人名義口座、または事業用口座のいずれかを登録できるようになっています。
家族カードの基本情報
セゾンパール | セゾンプラチナ | |
---|---|---|
カードデザイン | ||
本カード年会費 | 1,100円 初年度無料 |
22,000円 |
家族カード発行上限枚数 | 4枚 | |
家族カード年会費(1枚につき) | 無料 | 3,300円 |
家族カードのキャッシング上限額 | 50万円 | 不可 |
家族カードの国内・海外旅行傷害保険 | なし | |
家族のプライオリティ・パス 登録 | 不可 |
表示は税込料金
プライオリティ・パスは、海外空港ラウンジを利用できる特典です。セゾンプラチナの本カード会員には付帯しますが、セゾンパールには元々付帯しません。
どちらのカードも、家族カードを発行できる対象は「本会員と生計をともにする、高校生を除く18歳以上の同姓の家族」です。家族カードの利用可能枠は、本会員の利用可能枠内となり、ポイントは本会員と合算されます。
「個人向けのカードだけれど、事業用としても利用できる」というカードだからこそ、家族会員の申し込みが認められていると考えられます。カード使用者について、「役員または従業員」という制限はありません。
ビジネスカードとして事業用口座を登録している場合
事業に携わっていない家族がカード会員となった場合、経費ではないカード利用をすることになります。
厳密に言えば、ビジネスカードの私的利用が禁止されているわけではありません。ビジネスカードでもプライベートでの利用をすることは可能です。ただし、そのままでは経費として処理されてしまいます。この場合、精算の際に「この金額は経費ではない」という処理が必要になります。
「家族特約」があるビジネスカードもある
「家族のため」のカード機能として、家族特約が付帯しているビジネスカードもあります。家族特約とは、主に保険において、カード本会員の家族についても適用が及ぶ契約のことです。家族が病気や怪我などのトラブルに見舞われた場合も、補償金が支払われます。家族カードは発行できないけれど、プライベートの家族旅行なども補償対象となります。
カードによって、家族特約の対象となる「家族」は多少異なります。「生計を共にする同居の家族」であれば適用となる保険もあれば、「既婚の子供は対象外」「両親は対象外」という保険もあります。
「家族特約」があるビジネスカード
旅行傷害保険の家族特約
ライフカードビジネスライトゴールド | アメックスビジネス(グリーン) | JCBプラチナ | |
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カードデザイン | |||
年会費 | 2,200円 初年度無料 |
13,200円 | 33,000円 |
国内旅行傷害保険 家族特約の最大補償額 |
1,000万円 自動付帯 |
1,000万円 利用付帯 |
1,000万円 自動付帯 |
海外旅行傷害保険 家族特約の最大補償額 |
1,000万円 自動付帯 |
1,000万円 利用付帯 |
1,000万円 自動付帯 |
表示は税込料金
海外旅行傷害保険に家族特約があるとたいへん安心です。特に「自動付帯」の保険であれば、カードを所持しているだけで保険が適用となります。家族旅行の料金を支払うカードはビジネスカード以外を利用することが多いと考えられますが、その場合にも補償対象となります。