公共料金の支払いもビジネスカード払いが可能です。公共料金をビジネスカード払いにするメリットとデメリット、公共料金支払いにお得なビジネスカードなどについて説明をします。
ビジネスカードでの支払いが可能な公共料金
水道料金、電気料金、ガス料金といった公共料金は、多くの場合ビジネスカード支払いが可能です。公共料金の主な支払い方法は以下のようなものがあります。
- クレジットカード
- 口座振替
- 払込用紙によるコンビニなどでの支払い
- 銀行窓口での支払い
- 電力・ガス会社、水道局窓口での支払い
電気・ガス料金はほぼカード払いが可能
自治体、あるいはサービス提供会社によってはカード払いに対応していないところがあります。電気料金に関しては、ほぼ全国でカード払いに対応しています。大手電力会社10社はすべてカード払いが可能です。
ガス料金は、大手ガス会社であればカード払いにできます。地方の中小企業やプロパンガス業者の一部ではカード払いができない場合があります。
水道料金はカード払いに対応していない自治体がある
水道料金は地域によってカード決済を行なっていないところがあります。事務所移転などを予定している場合、事前に確認しておくことをおすすめします。
公共料金をビジネスカードで支払うメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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支払いを一元化できる
電気、ガス、水道の支払日をすべてカード引き落とし日にまとめることができます。支払日が一定となると口座管理が楽になる上、振込手数料なども不要です。
ポイントが付与される
たとえば、毎月の公共料金が5万円であれば、年間では60万円。還元率が0.5%のビジネスカードを利用している場合、3,000円が戻ってくる計算になります。店舗を経営していて電気使用量などが多い場合は、ポイントも大量に得られます。
キャッシュフローで有利
口座振替の時よりも支払日を約1カ月先に延ばすことができます。手元の資金に余裕が生まれ、資金繰りが安定します。
長く続けると個人の信用力が増す
ビジネスカードを公共料金の支払い口座にすると、毎月コンスタントに利用を続けることになります。これにより「カードの優良顧客」とみなされ、個人の信用度がアップします。
個人の信用力が増すと、カード利用限度額が引き上げられるなどのメリットが得られます。また、上位ランクのカードの招待が来たり、カードローンなどの審査に通りやすくなったりします。
口座振替割引が受けられない
公共料金の中には、支払い方法を口座振替にすることで割引のあるものがあります。自治体やサービス提供会社によって割引の有無は異なります。口座振替割引について、次の項目で詳しく説明していきます。
公共料金の口座振替割引サービス
割引料金(税込) | 対象企業・機関 | |
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電気料金 | 毎月55円 | 東京電力、中部電力、関西電力、北陸電力、中国電力 四国電力、九州電力 |
ガス料金 | 毎月55円 | 東京ガス、京葉ガス |
水道料金 | 毎月50円など | 東京都水道局、富山市上下水道局 他 |
公共料金により、支払い方法に口座振替を選ぶことで割引の優遇があります。毎月お得になる口座振替とカード払いとでは、どちらがお得になるのでしょうか。これは、カードのポイントプログラムによって異なります。
ビジネスカードのポイントプログラムは、平均的な還元率が0.5%です。この場合、料金が毎月11,000円になると、55円分のポイントが付与されます。したがって、月に約11,000円以上の料金を支払うのであれば、カード払いの方がお得ということになります。
なお、水道料金の口座振替割引を適用している自治体は少なく、割引率もまちまちです。オフィスのある自治体で確認してみることをおすすめします。
カード払いへの変更手続き
一般的には、支払い先に連絡を取ってカード払いをした旨を伝えます。カード払いへの変更手続きは難しくはありません。以下のような手続きが一般的です。
- 申し込み書を郵送してもらい、記入して返送
- 公式サイトからネット申し込み
公共料金によっては、インターネットで支払い方法を変更できるものもあります。手続きが完了するまでは、今までの方法で支払いを続けます。
公共料金支払いにお得なビジネスカード
ビジネスカードはどのカードも公共料金支払いに対応していますが、ポイントプログラムのないビジネスカードではメリットが少なくなります。ここでは、ポイント還元率の高い2枚のカードを紹介します。
オリコ EX Gold for Biz
年会費(税込) | 利用枠 | 実質還元率 |
---|---|---|
2,200円 初年度無料 | 10万円~300万円 | 0.6%~1.1% |
ポイント還元率0.6%~1.1%であるオリコ EX Gold for Biz。ポイント還元を重視している方におすすめのカードです。個人事業主用と法人用のカードがあり、for Biz「S」が個人事業主用、for Biz「M」が法人用となっています。
年会費も2年目以降は2,200円と手頃です。コストを抑えて大きなバックを得られるビジネスカードです。
楽天ビジネスカード
年会費(税込) | 利用枠 | 実質還元率 |
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13,200円 | 10万円~300万円 | 1% |
年会費は、楽天プレミアムカードの年会費11,000円と、追加カードである楽天ビジネスカードの年会費2,200円を合算したものです。
利用枠も楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードの合算です。
楽天ビジネスカードは、個人向けクレジットカードである「楽天プレミアムカード」の追加カードとして発行されます。単体での申し込みはできず、必ず2枚セットで持つことになります。
実質還元率は常に1%で、ビジネスカードの中ではトップクラスの高還元率を誇ります。楽天市場や楽天ブックスのショッピングでは、ポイント5倍付与という優待があります。貯まったポイントは楽天プレミアムカードと合算させることができます。
年会費は2枚分必要で、13,200円です。高額な年会費は欠点ですが、その分付帯サービスが優れています。海外のVIP用空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が無料で付帯しており、人気の高いカードです。