中小企業・個人事業主のためのビジネスカード情報

プライオリティ・パスが付くビジネスカード – 法人カードの特典

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2021/08/03

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プライオリティパスが付くビジネスカード

「プライオリティ・パス」は、空港ラウンジのサービスプログラムです。フライトまでの待ち時間をぜいたくなラウンジで過ごすことができます。プライオリティ・パスの申し込み方法やサービス内容、プライオリティ・パス利用特典のあるカードについて説明します。

世界1,300カ所以上のラウンジを利用できるプライオリティ・パス

プライオリティ・パスとは、世界1,300カ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。プライオリティ・パス社が運営する空港ラウンジのサービスプログラムであり、利用するには入会申し込みが必要です。

通常のプライオリティ・パス年会費は約45,000円

プライオリティ・パスの入会には年会費が必要です。「スタンダード」「スタンダード・プラス」「プレステージ」と3つのプランが用意されており、年会費は$99~$429(約10,000円~約45,000円)。決して安くはない金額です。

ところが、一部のビジネスカードを使うと、無料でプライオリティ・パスのメンバーになることができます。ビジネスカード特典となっているプランは、いずれも最上位のプレステージ。プレステージは、年間でラウンジを無料利用する回数に制限のないプランです。何度でもラウンジを利用することができます。(ラウンジによっては1日1回までなどの制限あり)

プライオリティ・パスのサービスとは? – 空港ラウンジサービスの概要

プライオリティ・パスを無料で利用できるビジネスカード

プライオリティ・パスに無料で入会できるビジネスカードには、以下のものがあります。

これらはすべて、ゴールド・プラチナ相当のステータスカードです。ビジネスカードの年会費がそれなりにかかります。一番安い楽天ビジネスカードは13,200円です。(楽天プレミアムカードの年会費含む)

海外へ行く機会が多く、プライオリティ・パスのラウンジをよく使うと予想されるのであれば、カード年会費を支払っても損にはなりません。どの程度プライオリティ・パスを利用するかを考えてカードを選んでください。

ここでは、比較的入手しやすい2枚、「楽天ビジネスカード」と「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」をピックアップしてみました。その他のカードについても、後ほどまとめて紹介します。

楽天ビジネスカード セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
カードデザイン 楽天ビジネスカード セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス・カード
年会費(税込) 13,200円 22,000円
プライオリティパス
同伴者の利用
1人につき3,300円で利用可能
(税込)
1人につき2,200円で利用可能
(税込)
海外旅行傷害保険
補償額
最高5,000万円 最高1億円

楽天ビジネスカードの年会費は、楽天プレミアムカード年会費11,000円と楽天ビジネスカード年会費2,200円を合算したものです。

インビテーション(招待)とは?

プラチナなどの上位カードでは、申し込みに「インビテーション」が必要となる場合があります。ゴールドカードでの利用状況が良い場合、カード発行会社から「プラチナカードにしませんか」と特別な招待があります。希望しただけではカードを申し込むことができません。ただ、上記の2枚はインビテーションなしに申し込むことができます。

入会にインビテーション(招待)が必要なビジネスカード

プライオリティ・パスの利用には申し込みが必要

プライオリティ・パスの利用は事前に入会してメンバーになることが必須です。ビジネスカードを持っているだけでは利用できないことに注意してください。

入会申請にはビジネスカードの番号を記入する項目があります。そのため、ビジネスカードの入手後でないと申し込みはできません。

プライオリティ・パスの発行には約1週間~10日ほどかかります。海外旅行の予定が入っている場合は、余裕を持って登録をしておきましょう。

プライオリティ・パスの空港ラウンジ情報

プライオリティ・パスは、世界1,300カ所以上の空港ラウンジを網羅しています。1つの空港にある複数のラウンジが利用できる場合も少なくありません。

ターミナルやフロアごとに設けられた利用可能なラウンジのうち、搭乗するゲートに近いラウンジを選んでも、空いているラウンジを選んでも良いでしょう。プライオリティ・パスは新しいラウンジの提携にも熱心で、「ラウンジ最新情報」として次々と新規ラウンジが追加されています。

空港ラウンジのうち、「VIP Lounges」「VIP Room」などと表示されているものがプライオリティ・パスのラウンジです。フライトの距離や航空会社、搭乗クラスを問わずラウンジを利用することができます。乗り継ぎの空港でも、LCC利用でも大丈夫です。

プライオリティ・パスのラウンジは、通常のカード会員用ラウンジよりも内装やサービスが充実しています。ラウンジに用意されているサービスには以下のようなものがあります。

プライオリティ・パスのラウンジサービスの例

  • 電話やFAX、Wi-Fi環境、携帯電話充電、名刺作成サービス
  • ソフトドリンク・アルコール
  • ホットミール(パスタ、揚げ物、サラダバー、果物、ケーキ等)
  • シャワー、マッサージチェア
  • 会議室
  • 多言語スタッフのサポート
    (ラウンジにより設備は多少異なります。また、一部有料のサービスもあります)

ラウンジの利用対象者が限定されているため、手荷物の盗難リスクも少なく、安心してくつろぐことができます。一般的なカード会員向けラウンジは混雑の際に利用制限がかかることもありますが、VIPラウンジは利用者も少なく、優雅なひとときが過ごせます。

空港ラウンジのカバー範囲で選ぶビジネスカード

プライオリティ・パスアプリを利用する

プライオリティ・パスはスマホアプリを提供しています。利用可能な空港ラウンジの場所や、ラウンジの設備やサービスの情報が検索できます。Android、iOS対応です。

それでは、プライオリティ・パス特典があるビジネスカードを見ていきましょう。

楽天ビジネスカード

楽天ビジネスカード

楽天カードのビジネスカードです。個人事業主・法人代表者向けに発行されます。「楽天プレミアムカード」の追加カードとして作られるため、単独で所持することができません。楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカード、ダブルで持つことになります。

年会費も2枚分が必要です。ただし、楽天プレミアムカード年会費は11,000円で楽天ビジネスカード年会費は2,200円。合わせて13,200円なので、プライオリティ・パスが無料で付帯することを考えると、お得なカードと言えます。

楽天スーパーポイントも貯めることができ、便利でお得なカードです。難点といえば、このカード自体が追加カードのため、従業員向けに追加カードを作れないこと。事業主や代表者が1人で利用するビジネスカードになります。

楽天ビジネスカード

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンプラチナ・ビジネス アメリカン・エキスプレス・カード

アメックスのプラチナカードスペックのカードです。個人事業主・法人代表者に発行されます。発行会社はクレディセゾンなので「セゾン」がつきます。本家のアメックスプラチナビジネスとは、年会費に大きな差があります。

本家のアメックスプラチナビジネスは年会費が143,000円。対して、このセゾンプラチナは22,000円。インビテーションも不要で、申し込みにより入手することができます。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

入手難易度の高いプラチナカード

プライオリティ・パスを無料発行できるものの、入手難易度の高いビジネス用プラチナカードは下記の通りです。

JCB法人プラチナカード

JCB法人カードの最高ランクのカードです。個人事業主・法人代表者に発行されます。インビテーション(招待)は不要で、申し込みにより作成が可能です。とはいえ、審査通過は容易ではありません。

まずは一般カードかゴールドカードを入手した上で、時間をかけてプラチナカードへとアップグレードする方法が確実ではあります。

JCB法人プラチナカード

三井住友ビジネスプラチナカード、三井住友ビジネスプラチナカード for Owners

三井住友ビジネスカードの最高ランクのカードです。三井住友ビジネスプラチナカードは法人が対象であり、 for Owners は法人代表者・個人事業主向けのビジネスカードです。

三井住友ビジネスプラチナカード for Owners のプライオリティ・パスは、好きなサービスのうち1つを選べる「メンバーズセレクション」の選択肢となっています。プライオリティ・パスを選んだ場合のみ、無料で利用できます。三井住友ビジネスプラチナカードの方は、無条件で付帯します。

三井住友ビジネスカード
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード

アメックスのプロパーカードであるビジネスカードです。セゾンプラチナアメックスの項目で述べたとおり、年会費が143,000円と高額な一枚です。プライオリティ・パス以外にもハイステータスの特典が充実しています。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード

上記のカードはいずれも、発行時のインビテーションは必要ありません。新規でプラチナカードを申し込むことが可能です。しかしこの場合、カード会社がそれまでの利用状況を知ることが難しくなり、審査のハードルが高くなる傾向があります。系列の下位カード(一般カードやゴールドカード)の利用実績を作った後に申し込む方が入手できる可能性が高まります。

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