クラウド型会計ソフトは、いろいろなデバイスから操作ができます。大手3社マネーフォワード・弥生・freeeの個人事業用ソフトの操作画面について、デバイス別に比較しながら紹介します。
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目次
マネーフォワード・弥生・freee デバイス別の特徴
まずは、デバイス別のおおまかな特徴を比較します。後述しますが、操作画面にはウェブ版とアプリ版の2種類があります。
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
パソコン (ウェブ版) |
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タブレット (ウェブ版) |
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スクロールが必要 | スクロールが必要 | タブレット対応サイズ | |
スマホアプリ (アプリ版) |
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ウェブ版とアプリ版、2種類の操作画面
上でも少し触れましたが、クラウド型会計ソフトの操作画面にはウェブ版・アプリ版の2種類があり、使用するデバイスごとに推奨画面が異なります。ウェブ版はパソコンなどでSafariやChromeなどからインターネット接続して使うときの操作画面です。アプリ版は、スマホなどから各ソフトの専用アプリを起動して利用するときの操作画面です。パソコンから利用可能なのはウェブ版のみです。
タブレット利用にはウェブ版がおすすめ
タブレットからは、基本的にはウェブ版とアプリ版の両方で操作が可能です(一部を除く)。しかし、アプリ版は使える機能が少ないので、ウェブ版の利用をオススメします。
タブレットの操作画面は比較的大きいので、スマホのように文字が小さくなりすぎたり、画面の端が大きく切れてしまうこともありません。なおfreeeのみ、タブレットサイズ対応のウェブ版画面が用意されていて、より快適にタブレットで利用できます。
スマホでの利用には、アプリ版が推奨されています。スマホからもウェブ版の起動や操作は可能ですが、スマホの場合は文字が縮小されすぎてしまったり、画面がタブレットに入り切らないなど、見づらくなってしまいます。なお、弥生のアプリはもともとiPadに対応していません。
以下の表に、ウェブ版とアプリ版それぞれの対応デバイスをまとめました。
ウェブ版対応デバイス
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
パソコン | ◎ | ◎ | ◎ |
タブレット | ◯ (パソコン用の画面表示) |
◎ (タブレット専用サイズの画面表示) |
|
スマホ (iPhone/Android) |
△ (画面や文字が縮小されて操作が難しい) |
アプリ版対応デバイス
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
タブレット (iPad) |
◎ | ✕ | ◎ |
タブレット対応 (Android) |
◎ | ◯ (一部非対応の 端末あり) |
◎ |
スマホ (iPhone/Android) |
◎ | ◎ | ◎ |
なお、パソコンからウェブ版利用時のインターフェイスについて、詳しい解説はこちらをご覧ください。
マネーフォワード クラウド確定申告について
やよいの青色申告 オンラインについて
freeeについて
タブレット端末の画面比較
マネーフォワード | 弥生 | freee |
---|---|---|
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タブレット(今回はiPad)からソフトを起動すると、ウェブ版の画面が表示されます。なお本記事では、これ以降のタブレット画面をすべてウェブ版で紹介していきます。
このとき、マネーフォワードと弥生は、画面がタブレットに入りきらず、右端部分が切れてしまいます。
一方でfreeeは、タブレットサイズに対応したウェブ版画面が起動されます。そのため画面が途切れることなく、パソコンからアクセスしたときのように表示されます。ちょっとしたことですが、タブレットを日常的によく使う人にとっては嬉しいポイントですね。
スマホアプリの画面比較
マネーフォワード | 弥生 | freee |
---|---|---|
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はじめに、ソフトごとにアプリの対応機能が異なるので、3社の操作画面を厳密に比較することはできないことをお伝えしておきます。対応機能が多いほど、インターフェイスのシンプルさ・直感的な操作のしやすさは、必然的に損なわれるからです。これをふまえてスマホアプリ画面(今回はiPhone)の特徴を紹介します。
freeeとマネーフォワードのアプリには、帳簿づけから電子申告に至るまで、様々な機能が搭載されています。スマホからしょっちゅう経理業務をする人にはぴったりです。
弥生のアプリは帳簿づけに特化しています。取引入力以外の機能はほとんど搭載されていませんが、そのぶん画面がシンプルで使いやすいです。ただ、iPadなどのタブレットには未対応です。
ホーム画面の比較
ここからは、操作画面ごとのインターフェイスと特徴について紹介します。なお、本記事で紹介するタブレット画面は、すべてウェブ版の画面です。
まずは、ホーム画面を比較していきます。
パソコンのホーム画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
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特徴 |
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タブレットのホーム画面(ウェブ版)
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
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特徴 | スクロールが必要 | スクロールが必要 | タブレット対応サイズ |
スマホアプリのホーム画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
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![]() |
特徴 | 機能重視のシンプルな画面 | 初心者向きの分かりやすい画面 | 機能が多いぶんやや複雑な画面 |
帳簿づけ画面の比較
では次に、帳簿づけ画面を比較していきます。パソコンの操作画面は3社で大きな差はありません。
パソコンの帳簿づけ画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
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![]() |
タブレットの帳簿づけ画面(ウェブ版)
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 |
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![]() |
![]() |
特徴 | 右端が画面に収まらずスクロールが必要 |
|
タブレット対応サイズ |
スマホアプリの帳簿づけ画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
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特徴 | 初心者にも分かりやすい質問形式 | イラストや解説が豊富でわかりやすい | シンプルで操作が カンタン |
自動仕訳画面の比較
クラウド型会計ソフト検討の大きな理由のひとつである、取引データの自動仕訳。まず、スマホアプリから自動仕訳を操作できるのはマネーフォワードとfreeeだけです。
また、弥生とfreeeの勘定科目欄には、初心者でも選びやすいように各科目の解説がついています。一方でマネーフォワードは解説がなく、勘定科目の一覧がシンプルに並びます。
パソコンの自動仕訳画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
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特徴 |
|
|
|
タブレットの自動仕訳画面(ウェブ版)
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
![]() |
![]() |
特徴 |
|
|
タブレット対応サイズ |
スマホアプリの自動仕訳画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
機能なし | ![]() |
特徴 | 件数が多くても見やすい画面 | シンプルで直感操作 が可能 |
レポート作成画面
最後にレポート作成画面の比較です。ソフトごとに大きく異なるのは色やデザインくらいなので、参考程度にご覧ください。
パソコンのレポート作成画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
![]() |
![]() |
特徴 | すっきり見やすい色使い | 優しい色使い | カラフルで目立つ |
タブレットのレポート作成画面(ウェブ版)
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
![]() |
![]() |
特徴 | スクロールが必要 | スクロールが必要 | タブレット対応サイズ |
スマホアプリのレポート作成画面
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
画面 | ![]() |
機能なし | ![]() |
特徴 | 主なレポートのみ 確認可能 |
複数のレポートを 確認可能 |
マネーフォワード・弥生・freee – 操作画面の総評
以上をふまえてマネーフォワード・弥生・freeeについて、各デバイスの操作画面の特徴をまとめました。
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
パソコン (ウェブ版) |
バランスの良いメニュー構成 | 弥生製品よ使ったことある人には使いやすい | 専門用語が少なく初心者も安心 |
タブレット (ウェブ版) |
スクロールが必要 | スクロールが必要 | タブレット対応サイズ |
スマホアプリ (アプリ版) |
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料金 | パーソナルミニ (メール・チャット) 980円/月 9,600円/年 パーソナル パーソナルプラス |
セルフプラン (サポートなし) 8,000円/年 ベーシックプラン |
スターター (メール・チャット) 980円/月 9,800円/年 スタンダード プレミアム |
マネーフォワードの操作画面について
パソコン |
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タブレット |
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スマホアプリ |
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マネーフォワードは「日頃の帳簿づけはスマホからも行いたい」という人にオススメです。タブレット画面では端が切れてしまいますが、スマホアプリならパパっと帳簿づけができます。
弥生の操作画面について
パソコン |
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タブレット |
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スマホアプリ |
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弥生は、「メインはパソコン利用だけど、取引の入力くらいはスマホからできたらいいな」という人にオススメです。
弥生のスマホアプリは取引の入力に特化しています。ひとつひとつのボタンが大きく、出先でささっとスマホから取引の入力が可能です。
やよいの青色申告 オンライン スマホアプリの取引入力画面
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freeeの操作画面について
パソコン |
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タブレット |
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スマホアプリ |
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タブレットからの利用が多い人や、スマホで経理作業をたくさんしたい人に最もオススメなのがfreeeです。スマホアプリの機能が充実しているほか、タブレットからソフトを開いたときにも、画面の端が切れたりせずに、対応したサイズで表示されます。