レシートをスマホで撮影すると、自動で内容を読み取ってデータに変換してくれる、レシート撮影・取込機能。「マネーフォワード クラウド確定申告」「やよいの青色申告 オンライン」「freee」それぞれのレシート撮影・取込機能を比較します。
マネーフォワード クラウド確定申告
やよいの青色申告 オンライン
freee
目次
3社のレシート撮影・取込機能 – マネーフォワード・弥生・freee
「マネーフォワード クラウド確定申告」(以下、マネーフォワード)・「やよいの青色申告 オンライン」(以下、弥生)・「freee」どのソフトからも、レシート撮影・取込機能(以下、レシート撮影機能)を利用できます。しかし、利用方法は3社それぞれで異なります。
3社のレシート撮影機能を比較
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
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操作画面 | ![]() |
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料金 (サポート) |
パーソナルミニ (メール・チャット) 1,078円/月 10,560円/年 パーソナル パーソナルプラス |
セルフプラン 8,800円/年 (サポートなし) ベーシックプラン |
スターター 1,298円/月 12,936円/年 (メール・チャット) ※レシート登録 5枚/月まで スタンダード プレミアム |
使用ツール | マネーフォワード クラウド経費 (別サービスのアプリ) |
弥生 レシート取込 (レシート撮影専用アプリ) |
モバイル版会計freee (freeeのスマホアプリ) |
読取の速さ | 速い | 遅い | 普通 |
連続撮影 | ✕ | ◯ | ◯ |
表示は税込料金
マネーフォワードでは、「マネーフォワード クラウド経費」のスマホアプリを使って、レシートの撮影を行います。「クラウド経費」は、メインの会計ソフトとは別のサービスですが、読み取った取引データは「マネーフォワード クラウド確定申告」にも共有可能です。
弥生は、スマホアプリ「やよいの青色申告 オンライン」とは別に、レシート撮影専用アプリ「弥生 レシート取込」のインストールが必要です。この専用アプリは「やよいの青色申告オンライン」のサービスの一部なので、登録データはソフト本体に自動反映されます。
freeeのみ、スマホアプリ「モバイル版 会計freee」に、レシート撮影機能も搭載されています。取引入力やレポート作成と共に、レシートの撮影機能もすべてこのアプリ上で利用できます。
「クラウド経費」のアプリを使用 – マネーフォワードの場合
マネーフォワードは、そもそも複数のクラウドサービスのセット利用を前提とした料金プランになっています。会計ソフトとしてメインで使うのは「クラウド確定申告」ですが、レシート撮影の機能は「クラウド経費」のスマホアプリで利用できます。
なお「クラウド経費」のスマホアプリは、マネーフォワードのユーザーなら誰でも使えます。追加料金はかかりません。
登録データは「自動で仕訳」内に反映される
「クラウド経費」は、レシート読取り完了までの待ち時間が短く、サクサク操作できます。またアプリで登録した取引データは、すぐに「マネーフォワード クラウド確定申告」に反映されるので、ストレスを感じることなく利用できます。
なお、登録したレシートの取引データは、以下ように「マネーフォワード クラウド確定申告」に反映されます。
レシート撮影専用アプリ「弥生 レシート取込」を利用 – 弥生のクラウド会計ソフトの場合
弥生のクラウド会計ソフトでレシート撮影機能を利用するには、専用アプリ「弥生 レシート取込」をインストールする必要があります。
「弥生 レシート取込」では、レシートの読取り結果だけではなく、レシート画像もデータとして保存できます。ちょっとしたことですが、レシートを月ごとにまとめてファイリング、といった手間が省けて便利です。
専用アプリ「弥生 レシート取込」のデータはソフト本体と自動連携
「弥生 レシート取込」は「やよいの青色申告 オンライン」とあらかじめ連携されているので、マネーフォワードのような連携作業は不要です。アプリから登録したデータは、そのままソフト本体に反映されます。
弥生はレシートの連続撮影が可能で、10枚までなら画像をまとめて登録できます。とりあえず写真を撮って、「送信」ボタンを押しておけば、あとはアプリが自動で読取りをしてくれます。
「スキャンデータ」として保存されるが反映には時間がかかることも
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このように、レシートの読取りデータと画像は、「スマート取引取込」内の「スキャンデータ取込」にそのまま反映されます。
弥生のデメリットとして、レシートの読取りやソフトへのデータ反映に、少し時間がかかることが挙げられます。すぐ反映されることもありますが、場合によっては数分から数十分かかることがあります。
しかしレシート撮影機能は、パソコンが開けない出先などで利用するケースが多いので、反映に多少時間がかかっても問題ない場合がほとんどです。
「モバイル版 会計freee」に搭載 -freeeの場合
freeeのモバイル版のスマホアプリ「モバイル版 会計freee」には、レシート撮影機能が搭載されています。freeeだけは、レシート撮影機能のために専用アプリをインストールする必要はありません。
しかし、freeeの一番安いプラン「スターター」(1,298円/月)では、レシート撮影機能が5枚/月までしか利用できません。日常的にレシート撮影機能を利用するのであれば「スタンダード」(2,618円/月)以上のプランを選ぶ必要があるので、他のソフトよりちょっとコストがかかります。
登録データはソフト本体と自動連携
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「モバイル版 会計freee」もソフト本体と連携しています。弥生同様、レシートの読取り結果や画像データは、ソフト本体にそのまま自動反映されます。連続撮影も可能で、一度に5枚までならまとめて画像を登録できます。
登録したデータは「ファイルボックス」に反映される
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データはこのように「取引」の「ファイルボックス」内に保存されます。反映までのタイムラグも少なく使いやすいです。
3社のメリット・デメリットまとめ – レシート撮影機能
最後にマネーフォワード・弥生・freeeのレシート撮影機能について、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
マネーフォワードのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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マネーフォワードのレシート撮影機能は、操作性がいい一方で、別サービスを経由することに面倒を感じるかもしれません。
弥生のメリット・デメリット
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弥生は専用アプリをインストールする必要がありますが、連携設定は必要なく、レシート画像も保存できます。一方で、場合によってはソフトへのデータ反映に時間がかかることもあります。
freeeのメリット・デメリット
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レシート撮影機能自体について、freeeには特筆すべき欠点はありません。しかし、freeeの一番安いプラン「スターター」(1,298円/月、12,936円/年)はレシート撮影機能に制限があり、月5枚までしか登録できません。実用性を考えると「スタンダード」(2,618円/月、26,136円/年~)以上のプランに契約する必要があります。