個人事業主向けの人気クラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」「やよいの青色申告 オンライン」「freee」について、それぞれが提供するモバイル版アプリを比較します。
マネーフォワード クラウド確定申告
やよいの青色申告 オンライン
freee
それぞれのアプリを紹介 – マネーフォワード・弥生・freee
「マネーフォワード クラウド確定申告」(以下、マネーフォワード)「やよいの青色申告 オンライン」(以下、弥生)「freee」は、それぞれモバイル版アプリを提供しています。
freeeの提供するアプリのみ、スマホ・タブレット両方に対応しています。マネーフォワード・弥生が提供するアプリは、スマホのみの対応です。なおWeb版であれば、文字が小さくはなるものの、スマホやタブレットからも利用できます。
また、弥生のアプリのみ、モバイル版アプリの他に、レシート撮影専用のアプリが別途で用意されています。
マネーフォワード | 弥生 | freee | ||
---|---|---|---|---|
アイコン | ||||
アプリ名 | マネーフォワード クラウド確定申告 | 『弥生 申告』 | 弥生 レシート 取込 |
会計freee |
対応端末 | スマホ (iOS/Android) |
スマホ (iOS/Android) |
スマホ タブレット (iOS/Android) |
アプリの操作画面を比較
マネーフォワードと弥生のアプリは、スマホ用に作られています。タブレットは未対応なので、アプリのインストールや操作はできるものの、タブレットでは操作画面のサイズが最適化されません。
3社中でfreeeのアプリだけが、スマホ・タブレット両方に対応しています。どちらの端末からアプリを起動しても、ぴったりのサイズで操作画面が表示されます。
スマホ・タブレット操作画面の比較
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
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スマホ 操作画面 |
|||
タブレット 操作画面 |
|||
タブレットへの画面最適化 | ✕ | ✕ | ◯ |
※操作画面はiOS(iPhoneとiPad)利用の場合
アプリ搭載機能の比較
3つのアプリの搭載機能について比較しました。はじめに、それぞれの特徴をざっくり紹介します。
- マネーフォワード:手入力と自動入力の両方による帳簿づけに対応
- 弥生:アプリの機能は帳簿づけに特化
- freee:最も機能が充実していて、記帳から確定申告書の作成までアプリ内で可能
アプリ搭載機能
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
---|---|---|---|
口座残高の確認 | ◯ | ✕ | ◯ |
入力済み取引の確認 | ◯ | ◯ | ◯ |
仕訳入力 | ◯ | ◯ | ◯ |
レシート撮影 | ✕ * | ◯ | ◯ |
損益レポート | ◯ | ✕ | ◯ |
自動仕訳 | ◯ | ✕ | ◯ |
確定申告書の作成 | ◯ | ✕ | ◯ |
電子申告 | ◯ (2021年2月から対応) |
✕ | ◯ |
*「クラウド経費」のアプリを使えば可能
どのアプリにも、最低限の帳簿づけ機能は備わっています。空き時間にサクッと取引を入力できるので、出先でも便利ですね。
「マネーフォワード」のアプリは帳簿づけ&レポート確認が可能
マネーフォワードのアプリでは、手入力 or 自動入力による帳簿づけや、各種レポートの確認などができます。更に、確定申告書類の作成も可能です。
なお、別アプリの「マネーフォワード クラウド経費」を利用すれば、レシートの読み取りによる取引入力が可能です。
「弥生」のアプリはシンプルな帳簿づけに特化
弥生のアプリは、搭載機能ごとに下記の2つに分かれています。
『弥生 申告』 | 弥生 レシート取込 | |
---|---|---|
アイコン | ||
主な搭載機能 | 仕訳入力 | レシート撮影・取込 |
「アプリは仕訳入力ができれば充分」というユーザーに向けて、アプリの主な搭載機能は、「仕訳入力機能」と「レシート撮影機能」の2つです。
クラウド会計ソフトのユーザーのほとんどは、メインの会計処理をパソコンから行うので、アプリにはこの2つがあれば満足と考える事業主も多いのではないでしょうか。
「freee」のアプリはWeb版と同等の機能がある
freeeはアプリの搭載機能が、3社中で最も充実しています。仕訳登録から確定申告書の作成、さらには電子申告(オンラインでの確定申告)に至るまで、ほとんどの経理作業がアプリ内で可能です。
外出やスキマ時間が多い事業主にとっては、パソコンを持ち歩いたり、ネット環境を用意しなくても、アプリから手軽に会計処理ができるのでおすすめです。
3社のアプリ総評 – マネーフォワード・弥生・freee
最後にマネーフォワード・弥生・freeeそれぞれのモバイル版アプリについて、特徴をまとめました。なおWeb版であれば、文字が小さくはなるものの、スマホやタブレットからも利用できます。
マネーフォワード | 弥生 | freee | ||
---|---|---|---|---|
アイコン | ||||
アプリ名 | マネーフォワード クラウド確定申告 | 『弥生 申告』 | 弥生 レシート取込 |
会計freee |
スマホ対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
タブレット対応 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
口座残高の確認 | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
入力済み取引内容の確認 | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ |
仕訳入力 | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ |
レシート撮影 | ✕ * | ✕ | ◯ | ◯ |
損益レポート | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
自動仕訳 | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
確定申告書 の作成 |
◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
電子申告 | ◯ (2021年2月から対応) |
✕ | ✕ | ◯ |
*「クラウド経費」のアプリを使えば可能
マネーフォワードのモバイル版アプリ
対応デバイス | スマホ(iOS/Android) |
---|---|
主な搭載機能 |
|
マネーフォワードのアプリでは、帳簿づけから確定申告書の作成に至るまで、ほとんどの会計業務を行えます。別途で「マネーフォワード クラウド経費」のアプリをインストールすれば、レシートの読み取り機能も利用可能です。
弥生のモバイル版アプリ
対応デバイス | スマホ(iOS/Android) |
---|---|
主な搭載機能 |
|
アプリの主な搭載機能は、「仕訳入力」機能と「レシート撮影」機能です。「アプリでは仕訳入力さえできれば充分」というユーザーには、この2つがあれば充分でしょう。なお、これらの機能はそれぞれ別アプリに分かれているので、アプリを2つインストールする必要があります。
また、対応デバイスはスマホのみです。タブレットから起動しても画面サイズは最適化されません。
freeeのモバイル版アプリ
対応デバイス | スマホ・タブレット(iOS/Android) |
---|---|
主な搭載機能 |
|
freeeのアプリは、3社中で最も機能が豊富です。また、タブレットに対応しているのもfreeeのアプリだけです。取引の入力だけではなく、その他の会計処理もアプリ内で済ませたい事業主には、freeeがおすすめです。