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所得税や消費税の納付方法まとめ – 国税の納め方

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2021/05/10

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国税の納付方法まとめ - 所得税や消費税の納め方

国税の納付方法

所得税や消費税などの国税を納付するには、大別して以下6つの方法があります。納付方法は、納税者が自由に選択できます。

国税の主な納付方法

窓口納付 納付書を使って、所轄の税務署や金融機関の窓口で納付する
コンビニ納付 専用の納付書や自身で作成するQRコードを使って、コンビニで納付する
振替納税 本人名義の預貯金口座からの引き落としで納付する(口座振替)
クレジットカード納付 専用サイトにアクセスし、クレジットカードを使って納付する
ダイレクト納付 e-Tax上で振替日を指定し、口座振替で納付する
ネットバンキング等 ネットバンキングやATMからの払込みによって納付する

窓口納付

決済の方法 事前申請 手数料 必要なもの
現金払い 不要 不要 納付書
  • 窓口の受付時間内に納付を済ませる
  • 納付書は、税務署や金融機関の窓口に備え付けられている
  • 納付時に納税の証明書(領収証書)がもらえる

税務署で納付する場合は、税務署の開庁時間内(平日8時半~17時)に納付を済ませる必要があります。郵便局や銀行などの金融機関は、土日に営業している店舗もあります。

コンビニ納付

決済の方法 事前申請 手数料 必要なもの
現金払い 基本的に不要* 不要 コンビニ納付用QRコード
または
バーコード付納付書

*バーコード付納付書を依頼することもできる

  • 納付書1枚につき納税額が30万円以下であれば、コンビニ納付を選択できる
  • 納税済みの納税証明書の発行には、最大で3週間かかる
  • 最終的にはレジで納付することになるが、支払い方法は現金のみ

コンビニ納付は、QRコードを使う方法とバーコード付納付書を使う方法があります。それぞれ、手順と対応可能な店舗が異なります。

コンビニ納付の手順

コンビニ納付用QRコード ① 専用サイトから自分でQRコードを作成する
② キオスク端末にQRコードを読み取らせ、バーコードを出力する
③ バーコードをレジに持参して納付する
バーコード付納付書 ① 確定申告時にコンビニ納付したい旨を伝える*
② バーコード付納付書が送付される
③ 納付書をレジに持参して納付する

*予定納税や督促などの場合は、予めバーコード付納付書が交付される

QRコードを使って納付する場合は、「Famiポート」か「Loppi 」が設置されている店舗(ファミリーマートやローソンなど)しか利用できません。バーコード付納付書を使う場合は、QRコードを読み取る必要がないため、他のコンビニでも対応しています。
>> バーコード納付が可能なコンビニエンスストア – 国税庁

振替納税

決済の方法 事前申請 手数料 必要なもの
口座振替 振替依頼書の提出 不要 本人名義の預貯金口座
  • 振替納税を利用したい国税の納期限までに、振替依頼書を提出する
  • 一度、依頼書を提出したら、翌年からは自動で振替納税が適用される
  • 申告所得税の振替日(引き落とし日)が、通常の納付期限日の約1ヶ月後になる

振替依頼書は、(税務署か金融機関に)直接提出以外に、e-Taxを利用するオンライン提出も可能です。基本的に依頼書の提出は初回のみですが、転居などにより納税地が変更となる場合は、改めて提出する必要があります。

クレジットカード納付

決済の方法 事前申請 手数料 必要なもの
クレジットカード払い 不要 発生する クレジットカード
  • PCやスマホから「国税クレジットカードお支払いサイト」を利用して納付手続きを行う
  • 手数料が高く、カードの還元率によっては損する
  • 納税済みの納税証明書の発行には、最大で3週間かかる

クレジットカードを使って国税を納付できるのは、インターネット上で手続きをする「クレジットカード納付」のみです。金融機関の窓口やコンビニなどで、クレジットカードを使って納付できるわけではありません。

クレジットカード納付の手数料(国税の場合)

納付額 手数料(税込)
40,001円~50,000円 418円
30,001円~40,000円 334円
20,001円~30,000円 250円
10,001円~20,000円 167円
10,000円以下 83円

*5万円以降も同様に手数料が加算される

電子納税 – ダイレクト納付

決済の方法 事前申請 手数料 必要なもの
口座振替 利用届の提出 不要 本人名義の預貯金口座
  • e-Taxの利用開始手続きを行っていることが前提
  • 利用するには事前に「ダイレクト納付利用届出書」の提出が必要となる
  • 引き落としは、即時または納期限までのいずれかの日付を指定することができる

ダイレクト納付は、振替納税と同じく口座振替で納付します。振替納税は、所得税や消費税など、主要な税金にしか対応していません。しかし、ダイレクト納付は源泉所得税などを含めたほとんどの国税に対応しています。

電子納税 – ネットバンキング等

決済の方法 事前申請 手数料 必要なもの
ネットバンキング・ATMでの払込み 不要 基本的に不要 納付区分番号
または
納付目的コード
  • e-Taxの利用開始手続きを行っていることが前提
  • ネットバンキングやATMの利用手数料が発生する場合がある
  • 利用する金融機関によって、利用可能額が異なる

ネットバンキングやATMを利用して納付するには、払込みの際に以下のいずれかの情報が必要です。どちらを使うにしても最低限、e-Taxの利用開始手続きを済ませておく必要があります。

  • 電子申告した際に通知される「納付区分番号*」
  • 一定の規則に従って作成する「納付目的コード」

*書面提出した場合は、「納付情報登録依頼」を送信することで通知される

ネットバンキング等で納付する場合、電子申告をした人は、メッセージボックスに通知される納付区分番号をそのまま使えばOKです。一方、電子申告をしていない人でも、納付目的コードを作成することで、手軽にネットバンキング等から納付することが可能です。

納付目的コードの作成方法

納付目的コードの作成方法

>> 対応する数字を調べる – e-Tax

まとめ

国税の納付方法まとめ

決済の方法 事前申請 手数料 納付時に必要なもの
窓口納付 現金払い 不要 不要 納付書
コンビニ納付 現金払い 基本的に不要 不要 QRコードか
バーコード付納付書
振替納税 口座振替 依頼書の提出 不要 特になし
クレジットカード納付 クレジットカード払い 不要 必要 特になし
ダイレクト納付 口座振替 利用届の提出 不要 特になし
ネットバンキング等 ネットバンキング・ATMでの払込み 不要 基本的に不要 納付区分番号か
納付目的コード

窓口納付は、不明点を質問することができるため、初めて納税する人にはおすすめです。事前手続きをする余裕がある人は、振替納税を選択するとよいでしょう。初回の手続きさえ済ませれば、翌年以降も口座振替が適用できるため、自動的に納付が完了します。

電子納税に分類される、ダイレクト納付とネットバンキング等での納付は、基本的に電子申告した人向けの方法です。とはいえ、書面提出したからといって利用できないわけではありません。

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