三井住友ビジネスカード for Owners クラシックは、三井住友カード株式会社が発行している個人事業主向け・法人代表者向けのビジネスカードです。カードランクは、一般クラスであるクラシックの他に、ゴールドランク、プラチナランクのカードが用意されています。
目次
三井住友ビジネスカード for Owners クラシックの基本情報
年会費(税込) | 実質還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|
1,375円 初年度無料 |
0.5% | |
ショッピング枠 | キャッシング枠 | 締日と支払日 |
150万円まで | 0〜50万円 | 15日締め・翌月10日払い or 月末締め・翌月26日払い |
三井住友 for Owners は年会費が安く、ステータス性も高い上に使い勝手も良いビジネスカードです。設立間もない法人代表者・開業して日が浅い個人事業主にも優しいカードとなっており、ビジネスカードデビューにふさわしい一枚です。
三井住友 for Ownersの特徴
- 三井住友のオリジナルカードであり、ブランドの信頼性が高い
- 年会費は1,375円と安価で、リボ払いの利用により2年目以降も年会費無料
- 電子マネー機能、キャッシング機能に対応し利便性が高い
三井住友カードが発行するビジネスカードには、この他に「三井住友ビジネスカード」もあります。違いは発行対象で、三井住友 for Owners は「法人代表者、個人事業主」、三井住友ビジネスは「法人のみ」を対象としています。
海外旅行傷害保険、ショッピング保険が付帯
三井住友 for Ownersは、海外旅行傷害保険とショッピング保険が付帯します。ビジネス向けの一般カードには保険が一切付帯しないものもありますが、三井住友 for Ownersでは海外についてのみ保険が用意されています。(国内旅行傷害保険は付帯しません。)
海外旅行傷害保険 | ショッピング保険 |
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最高2,000万円(利用付帯) | 最高100万円(海外利用) |
「利用付帯」は、事前に旅行代金などの一部をビジネスカード利用で支払った場合に保険が適用されます。海外出張が決まったら、旅行会社に支払うツアー料金、航空運賃や空港までの公共交通機関料金などのいずれかをカード払いするように心がけましょう。全てカード払いする必要はありません。一部でOKです。
「マイ・ペイすリボ」の利用で年会費が無料に
年会費は初年度無料、2年目から1,375円(税込)です。ただ、年会費優遇制度を利用すれば、2年目以降も年会費を無料にできます。優遇の条件は、リボ払い「マイ・ペイすリボ」の利用です。
リボ払い「マイ・ペイすリボ」の詳細
- 自分で毎月の支払額を決める(5,000円以上)
- 支払額が設定額以内の場合は1回払いになる
- 支払額が設定額以上の場合は、超えた分がリボ払いになる
マイ・ペイすリボに登録した上で、リボ払い手数料を支払うと、その翌年は年会費がかかりません。
この他に、カード利用代金WEB明細書サービスを申し込んで年6回以上の請求を受けると、翌年度の年会費が550円割引(税込)になります。この場合、追加カード会員は対象とならないので注意しましょう。
iDなどの電子マネーを別カードで作成可能
三井住友 for Ownersは電子マネーに対応しています。対応電子マネーはiD、Apple Pay、Google Pay、プラスEX、PiTaPa、WAONです。
電子マネーの利用は、ビジネスカードと別に電子マネーカードを作ります。ビジネスカードと一体ではなく、「iDカード」「WAONカード」といった専用カードを持つことになります。iDはおサイフケータイ・Apple Payとしてスマホなどの端末で使うこともできます。
「Apple Pay」に登録できる
Apple Payは、iPhoneやApple Watchで使える決済サービスです。ビジネスカードを登録できれば、コンビニなどでの経費の支払いをiPhoneでスピーディーに決済できます。
三井住友 for Ownersは、Apple Payへの登録も可能なカードです。ビジネスカードでApple Payに登録できるものは数少ないため、貴重なカードと言えます。
なお、三井住友 for Ownersは国際ブランドをVISAとMastercardから選ぶことができます。VISAを選択した場合、Apple PayではWeb上の決済など一部の機能に制限があるので注意が必要です。
VISAカードがApple Payでできること・できないこと
支払い方法や締め日・支払日を選択できる
三井住友 for Ownersは、支払い方法の選択肢が豊富です。個人向けクレジットカードと同じように支払い方法を選ぶことができます。
三井住友 for Ownersで選択できる支払い方法
- 一回払い
- 二回払い
- 分割払い(最大24回)
- リボルビング払い
- ボーナス一括払い
一般的にビジネスカードは、「一回払い」のみというものが多くなっています。金利手数料の発生しない「二回払い」までなら利用できるビジネスカードはいくつかありますが、本カードほど支払い方法がバリエーション豊富なものは、なかなかありません。
支払い方法に加えて、締め日と支払日も2種類から選ぶことができます。
三井住友 for Ownersで選択できる締め日と支払日
- 15日締め・翌月10日払い
- 月末締め・翌月26日払い
入金時期がほぼ一定の事業の場合は、それに合わせて支払日を選ぶとキャッシュフローが改善されます。月末締めは、支払いの流れを把握しやすくなるのが特徴です。26日に引き落とされた分はすべて先月の利用分となり、会計処理がシンプルになります。
最大50万円までのキャッシング機能追加も可能
キャッシングは最大で50万円まで可能です。急に現金が必要になった場合に頼れる機能です。個人カードとは違い、ビジネスカードではキャッシング機能を有しないものも多いので、これも本カードの特徴のひとつと言えます。
海外では、円から現地通貨に両替するよりも、ATMのキャッシング機能を利用する方がレートでお得な場合があります。海外出張が多い方は、キャッシング機能を有意義に使えます。
キャッシング機能を利用するには事前申請が必要です。申し込み後、審査を経てキャッシング可能額が提示されます。キャッシングが不要の場合は、キャッシング申込をしなければ機能は付帯しません。
カード申し込みの時にキャッシング利用を希望すると、申し込まない場合よりも審査が慎重に行われることになります。「審査に通るか不安」「早くカードを手に入れたい」という場合は、キャッシングを希望しない方が審査もスムーズです。
三井住友 for Owners プラチナカードを目指せる
三井住友 for Ownersは、上位ランクにゴールドとプラチナがあります。一番下位のカード、三井住友 for Owners クラシックを利用することで上位カード入手の道がひらけます。
- 三井住友ビジネスカード for Owners クラシック
- 三井住友ビジネスカード for Owners ゴールド
- 三井住友ビジネスカード for Owners プラチナ
三井住友 for Ownersのクラシックカードを一定期間利用し、支払いをきちんと行なっていくと、ゴールドカードやプラチナカードへとアップグレードしやすくなります。ハイステータス、かつハイスペックのカードを目指すことが可能です。
三井住友ビジネスカード for Ownersのメリットとデメリット
年会費は低額で実用性が高く、ステータス性もある三井住友 for Owners。使いやすいビジネスカードではありますが、旅行傷害保険が海外旅行のみというデメリットがあります。
メリット | デメリット |
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以前は三井住友 for Ownersのカード利用枠は上限が80万円までしかありませんでしたが、150万円まで拡大され、使いやすくなっています。
しかし、審査で決定される個別の利用枠は上限額いっぱいに認定されるとは限りません。利用枠を大きく確保しておきたい場合は、利用枠の大きい別のビジネスカードを検討することをお勧めします。
三井住友 for Owners の審査と発行日数
三井住友 for Ownersは、開業してすぐの個人事業主・会社設立して間もない法人代表者にも優しいビジネスカードです。銀行系のカードということもあって厳しい印象がありますが、審査は比較的柔軟です。
審査に必要な書類は「本人確認書類」だけです。法人の場合も、登記簿謄本などを必要としません。事業実績よりも個人の信用度が重視されます。
また、設立したばかりの法人にはやや高いハードルとなっている「法人口座」も必須ではありません。法人代表者でも個人名義口座を引き落とし口座に指定できます。
三井住友ビジネスカード for Owners クラシックのその他の情報
- 追加カードは発行枚数無制限、1枚あたり年会費440円(初年度年会費無料)
- ETCカード年会費550円(初年度無料、1回以上ETC利用があれば翌年度も年会費無料)
- WEB明細サービスあり
- 「ビジネスサポートサービス」事務用品購入割引、レンタカー優待等
- 福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」月会費が割引料金で利用可
価格は税込表示
申し込みから簡易書留でカードが届くまで、約1週間かかります。ビジネスカードの発行日数としては早くも遅くもなく、標準的です。