三井住友ビジネスカード for Owners(以下、三井住友Owners) は、個人事業主・法人代表者向けのビジネスカードです。
上記の通り、カードは「クラシック」「ゴールド」「プラチナ」の3つにランク分けされています。本カードはプラチナカードも一般申し込み可能です。
三井住友ビジネスカード for Owners
三井住友ビジネスカード for Owners ゴールド
三井住友ビジネスカード for Owners プラチナ
目次
三井住友ビジネスカード for Ownersの特徴
三井住友Ownersはスタンダードな性能に加えて、他のカードではあまり見ないユニークな付帯機能が多いビジネスカードです。
- 三井住友のオリジナルカードであり信頼性が高い
- 年会費は標準的で使いやすい上、基本スペックも高い
- 電子マネーやApple Pay対応、キャッシング機能などが付帯し利便性が高い
一般、ゴールド、プラチナカードに共通する主な特徴にはこの3点があります。
クラシック・ゴールド・プラチナの比較
ETCカード年会費は、年1回以上の利用があれば翌年度も無料になります。
カードの国際ブランドは、VISA・Mastercardのいずれかを選択することができます。VISAを選んだ場合はVISAの、Mastercardを選んだ場合はMastercardのビジネス特典を利用可能です。ゴールドやプラチナの場合は、ゴールド特典も付帯します。
旅行傷害保険の比較 – 利用付帯と自動付帯
クラシック | ゴールド | プラチナ | |
---|---|---|---|
国内旅行傷害保険 | なし | 最高5,000万円 (利用付帯) |
最高1億円 (自動付帯) |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 (利用付帯) |
最高5,000万円 (利用付帯分4,000万円 自動付帯分1,000万円) |
最高1億円 (自動付帯) |
三井住友Ownersでは、クラシックは海外旅行についてのみ保険が付帯します。補償額は最高で2,000万円と比較的小さめです。国内旅行保険はゴールドから付帯するようになります。
ゴールドの海外保険の付帯条件はちょっとややこしく、「利用付帯分」と「自動付帯分」が設定されています。利用付帯では、旅行代金などを事前にカード決済した場合について保険が適用されるという条件です。ツアー代金や航空券代、空港までの公共交通機関の料金などのいずれかをカードで支払う必要があります。自動付帯は、カードを所持していれば手続きなどはいりません。
ゴールドカードの場合、あらかじめカードで旅行費用を支払っていれば最高額の5,000万円まで補償されるということになります。できる限りカードを使って、利用付帯分もカバーしておくようにしましょう。
プラチナでは海外・国内保険が自動付帯となっています。ビジネスカードを所持していれば、保険の適用対象となります。最高1億円の手厚い補償は、ビジネスカードでも最高ランクの内容です。
国内・海外でキャッシングサービスを利用できる
ビジネスカードは個人向けのカードと異なり、キャッシングが利用できるものは数えるほどしかありません。しかし、三井住友Ownersは希望によりキャッシング機能を利用することが可能です。
クラシック | ゴールド | プラチナ | |
---|---|---|---|
キャッシング枠 | 0~50万円 | 0~50万円 | 0~100万円(国内) 0~50万円(海外) |
国内でのキャッシング利用は、クラシックとゴールドでは最大50万円まで、プラチナでは最大100万円まで。海外ではいずれのカードも50万円までのキャッシング枠があります。個人事業主・法人代表者のどちらも利用できます。
海外では、両替よりもATMでキャッシングをした方がお得な場合があるので、海外出張が多い方はキャッシング機能を有効に使うことができるはずです。
なお、キャッシング機能を利用するには事前に申し込みが必要です。キャッシングをする予定がなければ申し込まなければOKです。キャッシングサービスを申し込むと、希望しない場合よりも審査に時間がかかることがあります。カード入会後にあらためて機能追加を申請することもできます。
iD、WAONなどの電子マネーカードを作成できる
ビジネスカードでは電子マネーが使えるものはあまり多くはないのですが、三井住友Ownersは、iD、プラスEXカード、PiTaPa、WAONといった電子マネーに対応しています。ビジネスカードに搭載される「カード一体型」ではなく、専用カードとして「iDカード」「WAONカード」を別に作ることができます。
この中でiDは、チャージ不要な後払い式の電子マネーです。加盟店は全国約50万店と言われ、利用範囲の大きい電子マネーです。利用はカードリーダーにかざすだけ。一瞬で支払いが完了します。コンビニなど、いちいちカード決済をするのにためらわれるような店で便利に使えます。
iDの利用分は、カード支払い口座から他のカード利用分と一緒に後で引き落としされます。飲み物1本の買い物でもしっかり経費に入れることができ、ポイントも獲得できます。
「Apple Pay」に登録できるビジネスカード
iPhoneやApple Watchで使えるモバイル決済サービスのApple Payによって、アプリにクレジットカードを登録することで、スマホなどでカード決済を行うことができます。ビジネスカードを登録できれば、経費の支払いをiPhoneでスピーディーに決済できます。
Apple Payに対応しているカード会社は多いのに、ビジネスカードでApple Payに登録できるものはまだ数が少ないのが現状です。そのような状況ですが、三井住友OwnersはApple Payに登録が可能なカードです。
Apple Payには8枚までクレジットカードを登録でき、利用時に切り替えができるようになっています。経費を使うときは三井住友Ownersで、プライベートでは個人用のカードで、という風に使い分けることもスムーズにできます。
国際ブランドをVISAとMastercardから選ぶことができる三井住友Ownersですが、VISAを選択した場合、Apple Payでは一部の機能に制限があります。VISAの場合は、Web上の決済などに対応していないので注意しましょう。
支払い方法の選択肢が豊富で、締め日・支払日も選べる
ビジネスカードでは、支払い方法を1回払いのみに限っているものも多いのですが、三井住友Ownersは支払い方法の選択肢が多い貴重なカードです。個人向けクレジットカードと同じように支払い方法を選ぶことができます。
三井住友ビジネスカード for Ownersの支払い方法
- 1回払い
- 2回払い
- 分割払い(最大24回)
- リボルビング払い
- ボーナス一括払い
リボ払い登録をしておくことで、クラシックとゴールドでは年会費が優遇されるしくみもあります。クラシックでは2年目以降1,375円の年会費が無料に、ゴールドでは2年目以降11,000円の年会費が半額になります。
支払い方法だけでなく、締め日と支払日も選ぶことができます。以下、2通りから選択できます。
- 15日締め・翌月10日払い
- 月末締め・翌月26日払い
「毎月決まった日に入金がある」という仕事であれば、それに合わせて支払日を設定すると良いでしょう。入金時期の後に支払日が来るようにすれば安心ですね。また、お金の流れをより簡単に把握するには月末締めが便利です。
三井住友ビジネスカード for Ownersのまとめ
本カードは、三井住友のオリジナルカードとして信頼性が高く、ステータス性も備えたビジネスカードです。充実したスペックを考慮すればコスパが高いカードと言えます。
メリット | デメリット |
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選べる付加機能が多い点が、本カードの特徴です。キャッシング機能、電子マネー対応、Apple Pay登録、支払い方法などが選択可能です。国際ブランドもVISAとMastercardから選べます。