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freee(フリー) – 簿記初心者でも使えるクラウド会計ソフト

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2021/06/24

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freeeについて

クラウド型会計ソフト「freee」は、簿記や会計の知識がなくても使える、経理初心者向けのソフトです。クラウド型会計ソフトの導入を検討している個人事業主に向けて、freeeの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

freee

freeeの3プランを比較

個人事業主向けのクラウド会計ソフト「freee」には、「スターター」「スタンダード」「プレミアム」の3プランがあり、どのプランを選んでも白色申告・青色申告ともに対応しています。

freeeの3プラン比較

スターター スタンダード プレミアム
料金 (税込) 1,298円/月
12,936円/年
2,618円/月
26,136円/年
43,780円/年
●申告機能
確定申告
消費税申告
●記帳の効率化
銀行口座
クレジットカード
との同期
スマホから仕訳入力
レシート撮影
画像の保存
△(5枚/月まで)
電子帳簿保存
●サポート
メール・チャット 対応 優先対応
電話
●帳票・各種レポート作成機能
試算表・仕訳帳・
総勘定元帳
損益・現預金レポート
収益・費用レポート
売掛・買掛レポート
資金繰りレポート・
集計表
月次推移
(貸借対照表・
損益計算書)
●その他
データ共有 3名まで
4人目以降は1名あたり
396円/月
3,300円/年

一番安い「スターター」

スターターでは、日々の帳簿づけや確定申告書類の作成に関する基本的な機能が利用できます。しかし、消費税申告や、月ごとの貸借対照表・損益計算書、収益レポートなどの作成には未対応です。また、一部機能に利用制限が付きます。

さまざまな機能が使える「スタンダード」

スタンダードは消費税申告にも対応しています。目安として、年間売上が1,000万円を超える個人事業主は、スタンダード以上のプランがいいでしょう。月ごとの貸借対照表・損益計算書、収益レポートなどの作成もできます。

電話サポート付きの「プレミアム」

プレミアムの大きなポイントは、電話サポートが付く点です。スタンダードの基本機能はもちろん、電子帳簿保存機能などのプレミアムでしか利用できない機能もあります。

クラウド会計ソフト3社のプラン比較

参考に、大手クラウド型会計ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」と「やよいの青色申告 オンライン」のプランを紹介します。

freee マネーフォワード
クラウド確定申告
やよいの青色申告
オンライン
スターター
(メール・チャット)
1,298円/月
12,936円/年

スタンダード
(メール・チャット)
2,618円/月
26,136円/年

プレミアム
(メール・チャット・電話)
43,780円/年

パーソナルミニ
(メール・チャット)
1,078円/月
10,560円/年

パーソナル
(メール・チャット)
1,408円/月
12,936円/年

パーソナルプラス
(メール・チャット・電話*)
39,336円/年

セルフプラン
(サポートなし)
8,800円/年

ベーシックプラン
(メール・チャット・電話)
13,200円/年

トータルプラン
(メール・チャット・電話)
22,000円/年

* 会計ソフトに関する問い合わせのみ可能

弥生と比較すると、freeeは全体的に少し高めの料金設定であることがわかります。特に電話サポート付きのプラン同士で比較するとその差は顕著で、最安値の「やよいの青色申告オンライン」ベーシックプラン(13,200円/年)に比べて、freeeのプレミアムでは3倍以上のコストがかかります。(43,780円/年)

簿記を知らなくても使える操作画面

freeeの操作画面

freeeの操作画面は、簿記の知識がない人でも問題なく利用できるように作られています。複式簿記の専門用語が、操作画面上にほとんど出てきません。

取引入力画面

freee取引入力画面

こちらがfreeeの帳簿づけ画面です。摘要や補助科目の入力欄がなく、かわりに「取引先」「品目」「部門」「メモタグ」「備考」などで言い換えられています。

このように、会計用語が初心者向けに簡略化されているので、複式簿記の知識がない人でも安心して利用できます。逆に、複式簿記についてある程度知識がある人は、逆に使いにくく感じることもあるでしょう。

勘定科目の入力欄には、各科目のかんたんな説明がついているので、初心者でも迷うことなく入力できます。また「?」マークをクリックするとガイド文が表示されます。

確定申告書類の作成もかんたん

freee確定申告書類作成 freee確定申告書類の作成

freeeでは、ソフト上の質問に「◯」「✕」で答えていくだけで確定申告書類を作ることができます。「◯」を選ぶと必要事項の入力欄が表示されるので、指示に沿って入力を進めていけば書類が完成します。

確定申告についてよくわからない初心者にも優しい反面、自分はいま何の書類を記入しているのか、いまいち把握しづらいという欠点もあります。

データの自動取得・仕訳機能について

クラウド型会計ソフトを導入する大きなメリットのひとつが、取引データの自動取得機能です。これは、銀行口座やクレジットカードをソフトに連携することで、ソフトが自動で明細データの取込や勘定科目の提案をしてくれる機能です。

freeeで連携・同期できる主な口座やサービスは、以下の通りです。主要な銀行やクレジットカードは基本的に網羅されています。

freeeで連携・同期できる主な銀行など

自動登録ルールも細かく設定が可能

クラウド型会計ソフトでは、自動取得した取引データを登録するときに、あらかじめ「こういう内容の明細は、このような勘定科目を登録する」というルールを設定することができます。

freeeは、このルールを細かく設定できるのが特徴です。なかでも、指定した内容の取引について、ユーザーの確認なしで自動登録されるように設定ができるのはfreeeだけです。とはいっても、言葉だけではわかりにくいので、例を挙げて説明しましょう。

では今回は、この自動取得した取引一覧の中から、「〇〇カード」で購入した「ドラッグストア」での取引についてみていきましょう。

freee自動取得した取引

通常の取引登録では、明細データの取引内容と勘定科目を自分で確認し、正しければ「登録」ボタンをクリックすることで、正式に取引として登録します。しかし、もしあなたが頻繁に「〇〇カード」を利用して「ドラックストア」で勘定科目「消耗品費」にあたる買い物をするとしたら、毎回登録ボタンを押すのはわずらわしく感じるでしょう。

こういった場合には、「自動登録ルールの設定」からルール設定をすることで、取引登録を自動化できます。つまり、ここで指定した特定の取引明細は、ユーザーの確認ナシで自動登録されるように設定できるのです。

freee自動登録ルールの設定

「自動登録ルールの設定」から「新規作成」を選択すると、ルールの詳細条件を設定できます。

freee自動登録ルールの設定

この「自動登録ルール」の設定により、「〇〇カード」を利用した「ドラッグストア」での買い物は、「消耗品費」という勘定科目で間違いない、とソフトが学習します。

freee「自動登録ルール」の設定

こうすることで、次回の自動取得からは「〇〇カード」で支払った「ドラッグストア」の取引明細は、ユーザーが確認しなくても「消耗品費」として自動で登録されます。

充実したスマホアプリ機能

freeeはスマホアプリにも力を入れています。仕訳入力やレシート撮影機能だけではなく、スマホで確定申告書の作成から電子申告まで可能です。

freeeのスマホアプリでできること

仕訳作業 レシート撮影機能 確定申告書作成
freeeのスマホアプリ・仕訳画面 freeeのスマホアプリ・レシート撮影 freeeのスマホアプリ・確定申告

仕訳作業

freeeのスマホアプリでは、仕訳入力や、自動取得したデータの確認や修正・登録をすることができます。日常のスキマ時間に、ささっと手軽にスマホから仕訳作業ができるのは大きな魅力です。

レシート撮影機能

レシート撮影機能とは、スマホカメラからレシートを撮影するだけで、アップロードと取引の自動解析が行われる便利な機能です。解析によって、レシートの日付・金額・摘要部分が自動で取り込まれます。つい溜まりがちなレシートの会計処理がとても楽になります。

なお、「スターター」プランでは上限枚数(5枚/月まで)が設けられています。月に5枚までだとお試し程度にしか使えないので、実際にレシート撮影機能を使っていきたい場合は「スタンダード」プランを選ぶ必要があります。

確定申告書作成

freeeでは、スマホアプリでも確定申告書類を作成できます。パソコン同様に、質問に答えていくだけで申告書類を作成できます。また、作成した書類は、そのまま国税庁へ送信することも可能です(電子申告)。

freeeを利用するメリット

スマホアプリ機能が充実している

freeeはスマホアプリ機能が充実しています。基本的な帳簿づけだけでなく、確定申告書類の作成や電子申告もスマホでできます。移動時間やちょっとした空き時間を有効活用できます。

確定申告書をe-Tax(電子申告)でそのまま送信できる

freeeでは、ソフトで作成した確定申告書のデータを、そのままe-Tax(電子申告)に送信できます。作成した申告データをわざわざe-Tax用にデータを出力する必要はありません。

簿記の知識がなくても安心

freeeは初心者向けに特化してつくられているので、簿記の知識がない人も安心して利用できます。freee操作画面は、ガイドや解説も豊富なので、ちょっとした疑問ならサポートを使わなくても解決できます。

農業所得や分離課税、損失申告に対応

freee・マネーフォワード・弥生、3社のクラウド会計ソフトのなかで、freeeは唯一農業所得に対応しています。

また、損失申告にも対応しています。なお損失申告とは、確定申告を行うときに、本年度分の赤字を翌年度以降へ繰り越すために行う申告です。

freeeを利用するデメリット

独特なインターフェイスが経理経験者には使いにくいことも

freeeは初心者向けに特化しているが故に、簿記や会計の知識がある人にとっては使いづらいと感じることがあります。簿記の専門用語があえてあまり使われていないので、知識がある人は戸惑ってしまうかもしれません。

マネーフォワード・弥生に比べて電話サポート付きプランが割高

freeeの電話サポート付きプラン「プレミアム」の価格設定は、マネーフォワード・弥生の電話サポート付きプランと比べてやや割高です。

もちろんこのプランには、電話サポートだけではなく、ほかにも電子帳簿保存機能などのいろいろな機能が付いてきます。しかし、電話サポートは欲しいけれど必要最低限の機能しか使わない場合や、電話サポート付きでコストをできるだけ抑えたい場合、freeeはおすすめできません。

freeeの導入が向いている人の特徴

  • 簿記や会計の知識がなく、初めて会計ソフトを使う人
  • 空き時間や移動中に、スマホで仕訳入力・確定申告書の作成をしたい人
  • さまざまなサービスと口座連携をしたい人
  • 農業所得や分離課税の申告がある人
  • 万が一の赤字に備えて、損失申告に対応するソフトを使いたい人
  • 電子申告対応のソフトを使いたい人

freeeの操作画面には、ガイドが多く盛り込まれているので、はじめて簿記に触れるという人におすすめのソフトです。スマホアプリの機能も充実しているので、移動時間やちょっとした空き時間を有効活用できます。

freeeのインターフェイスは独自の仕様のため、好みが分かれます。まずは最初の30日間の無料お試しプランで、使用感を試してみてはいかがでしょうか。

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